【国際】9歳の少女をレイプ、母親の斬首遺体…　ミャンマーでロヒンギャへの虐殺「第2波」が起きている

ミャンマー西部ラカイン州で、仏教徒少数民族の武装組織と政府軍との内戦が激化するのに伴い、同州に暮らすロヒンギャが激しい暴力の犠牲になっている。2024年11月に故郷から逃れたロヒンギャが避難生活を送る隣国バングラデシュの難民キャンプを訪ね、その凄惨な状況を取材した。ミャンマー西部ラカイン州に暮らすロヒンギャのセノワラ（仮名、32）は、2024年10月のある日、娘のヤスミン（仮名、9）に外で薪を集めてくるように頼んだ。

彼女が居住するマウンドー郡のパンドーピン村には、イスラム教の祭日である犠牲祭（2024年は6月中旬）の頃から「アラカン軍（AA）」が駐留するようになった。AAは仏教徒が多数派を占める少数民族ラカイン人によって、2009年に結成された武装組織だ。

村には数百人のAAの兵士が滞在し、外出すると彼らから暴力や嫌がらせを受けるようになった。夫のモハマド（仮名、40）は少し前に、AAの兵士に右の手の平を大きなナイフで刺されて重傷を負っていた。

だが幼い子供になら、彼らも手出しはしないだろう──セノワラはこの判断を、後に深く後悔することになる。ヤスミンは薪を拾った帰り道に通りかかった水田で、AAの兵士5人に集団レイプされた。

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