本紙が入手したのは「〈最新〉労災手続きマニュアル」という冊子。トヨタの「安全健康推進部 総括G」の監修となっています。初版は2005年で、改訂を重ねています。
同マニュアルによると、従業員が「疾病」を発症すると、工場内にある「健康管理室」にまず行きます。同室での指示で、外部の病院で受診する場合、「治療依頼書」をトヨタから渡されます。「依頼書」には「保険扱い」という欄があり、労災か健康保険のどちらで受診するか、チェックすることになっています。
同マニュアルは「『とりあえず健康保険でお願いします』の枠内に✓(チェック)印を打つ」としています。別のページにも「健保(暫定)で受診」と記されていました。
社員Aさん(愛知県豊田市内の工場勤務)は10年ほど前の仕事中、膝に激痛が走りました。外部の整形外科で膝の靱帯(じんたい)損傷と診断されました。自身のケガは労災だと思っていたものの、上司の指示があり、健保で受診しました。
上司の対応に次第に不信感を持ったAさんは、労災への切り替えを病院に自ら申し出ます。複数の上司らと2回にわたり、健保に戻すよう個室で迫られました。約1年後、労働基準監督署はAさんのケガを労災と認定しました。https://www.jcp.or.jp/akahata/aik24/2025-01-13/2025011301_01_0.html
引用元: ・トヨタ 労災隠し? 本紙が内部資料を入手 「とりあえず健保で受診を」と指示 厚労省「望ましくない」 [バイト歴50年★]
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