東京都北区にある保育園「LIFE SCHOOL桐ケ丘こどものもり」に通う園児86人のうち、18人はムスリムだ(昨年12月16日時点)。ムスリムは宗教上の理由から豚肉や、微量のアルコールが含まれるしょうゆなどを口にできない。鶏肉などもイスラム教の戒律に則ってと畜が行われないと食べられない。
こうした制約のあるハラル食を作るのは手間がかかりそうだ。だが、「特別、大変だと思ったことはありません」と、同園の調理師は言う。
「食物アレルギーの子がいまはとても多いんです。鶏卵、そば、牛肉とか。食べられない食材を代替えして食事を作る、という観点では、アレルギー食もハラル食も同じです」(調理師)
「ハラル食」に記者は「イスラムの国の食事」というイメージを持っていたが、違った。
「基本は日本食です。調味料はしょうゆと酢、みりん、あとお肉だけを変えて、ほぼ同じメニューを提供しています」(同)
取材した日のメニューは名古屋名物「みそカツ」。ムスリムの子どもたちには豚肉の代わりに鶏肉を使った「チキンみそカツ」が提供された。
鶏肉は豚肉とは別の天ぷら鍋や油で揚げなければならないが、みそだれや副菜の野菜サラダについてはイスラム教の戒律による制約はないので、すべての園児に同じものが提供される。
チキンみそカツを試食させてもらうと、ジューシーでおいしかった。
ハラル用の食材費は高くつかないのか。
「特別にと畜された『ハラルマーク』のついた鶏肉を使っていますが、値段は豚肉と変わりません。むしろ、安いときもある。『ハラルしょうゆ』は通常の製品の倍くらいしますが、少量しか使わないので、費用にはほとんど影響しません」(同)
ムスリムの園児が使う食器は分けられ、一目でわかるように絵柄がついている。鶏肉を保管する冷凍庫や食洗器も専用のものを用意する。「ハラル認証」団体のチェックも受ける。
ある程度の設備投資は必要だが、十分対応できるという。「外国人の子ども受け入れ」の補助金として、ムスリムの園児1人につき毎月9000円が都から支払われていることも大きい。
いっぽうで、ムスリム食への「理解」については課題が残る。
昨年9月、茨城県のとある町が小中学校の児童・生徒にハラル食の献立を提供したところ、「学校は特定の宗教のための活動をしてはならない」「日本の子どもたちを巻き込むな」と、非難が殺到した。
ハラル食を出した理由を、町の学校給食センターの担当者は、こう説明する。
「ムスリムの子どもたちは給食の時間、弁当を食べているんです。年に1回くらいみんなで同じ給食を楽しく食べましょう、という趣旨でした」
これまで同センターは、さまざまな郷土食や世界各地の料理を食べてもらう「体験給食」に取り組んできた。ハラル食はその一環でもあった。
「ムスリムの子たちは『みんなと同じ給食が食べられた』と言って、とても喜んでいました。私たちはそれを見て、とても感動しました」(前出の担当者)
だが、ハラル食が提供されたことが報道されると、SNSを中心に「大炎上した」(同)。
苦情の電話がかかってきたり、自治体のホームページに批判が書き込まれたり、そんな状態が3カ月も続いたという。
「子どもたちのためにと思ってしたことが、これほど批判されるとは……」
給食センターの担当者は複雑な表情を浮かべた。
(抜粋)
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f114dc966d415bd77f6e462dff2f875001707ce
引用元: ・「ハラル給食」広がる 「みんなで同じごはん」の感動
今度はビーガンと一緒に食事しようよ
醤油なんて同じでいい
オーガニック宗教の自然派も受け入れてやれ
あいつら添加物食べたら死ぬらしい
イスラムだけえこひいきすんな
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