引用元: ・岩屋外相が韓国ソウルを訪問し韓国外相と会談、対北朝鮮巡り緊密な連携で一致「日韓関係はより重要に」 [662593167]
岩屋外相は13日、ソウルを訪問し、韓国の趙兌烈(チョテヨル)外相と会談した。韓国で政情が不安定化する中、両外相は核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対して緊密な連携を継続することで一致し、日韓、日米韓の協力を引き続き強化していく方針を確認した。 岩屋氏は会談後の共同記者会見で、「現在の戦略環境のもと、日韓関係の重要性は変わらない」と強調し、趙氏も「両国が直面している危機への対応で積極的に協力していく」と語った。
両外相は北朝鮮による核・ミサイル開発やロシアとの軍事協力進展に対する深刻な懸念を共有し、日韓、日米韓で緊密に連携することを確認した。日米韓でインド太平洋や経済安全保障での課題に取り組むことでも一致した。岩屋氏は、北朝鮮による拉致問題を巡る韓国側の協力に謝意を示した。
両外相は、今年の日韓国交正常化60年に合わせ、日韓関係の将来を担う青少年を中心に、両国民の交流を推進していくことでも合意した。
日韓両政府としては、韓国の内政の混乱に関係なく、連携の強さを示すことで、軍事的挑発を続ける北朝鮮への抑止力を維持する狙いがある。
石破首相は今月の、中谷防衛相は昨年末の訪韓をそれぞれ調整していたが、昨年12月の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の戒厳令宣布を巡る韓国国内の混乱を受けていずれも立ち消えとなった。韓国政府関係者によると、趙氏も同月に訪日して岩屋氏と会談することを検討したが実現できず、両国が会談日程を再調整する中で、日本側が岩屋氏訪韓を提案し、今回の会談にこぎ着けた。
岩屋氏は共同記者会見で両国関係の重要性について「むしろ、より重要になってくる」と述べ、趙氏も「苦労して築いてきた関係改善の勢いを維持・強化するため、共に努力していく」と応じた。
今月20日には、米国のトランプ政権が発足する。トランプ次期大統領の同盟軽視姿勢が指摘されるなか、日韓両政府は日韓、日米韓の連携の重要さを改めて打ち出し、米側を引き込む思惑もある。
岩屋氏は共同記者会見で、20日の米大統領就任式に出席することに言及したうえ、「日韓米の戦略的連携がこれまでになく重要だということを米国の新政権側にしっかりと伝えていきたい。趙外相とも認識を一致させた」と語った。
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