https://news.yahoo.co.jp/articles/f1bfac97077b0b6bde44eb6d317cd435fced2839

「日本の誇りになりたい。ごみじゃないよ」と駄じゃれ交じりに夢を語るのは、88歳のボディービルダー金沢利翼(としすけ)さん=広島市佐伯区。日本一に17度輝き、世界最高齢ボディービルダーの記録を更新し続ける。目標は90歳まで現役、130歳まで元気に生きること。金沢さんの挑戦を支えるのは日々の筋トレ、食、笑いのようだ。
食事の基本は玄米・みそ汁・納豆
ボディービル歴は通算52年。広島トレーニングセンター(中区)の会長を務め、月―土曜の毎日2時間は自身も筋トレに励む。月曜は背中、火曜は脚などと、部位ごとに日替わりで集中的に鍛えているという。「筋肉を休ませる時間も確保したいんです。年をとった分、無理はせず、じっくり効かすことを心がけている」と話す。
食事の基本は玄米、みそ汁、納豆だ。肉は口にしない。「『にく』いわけじゃないけどね」とギャグを連発する金沢さん。大会出場前の減量期間は約50グラムの玄米に大豆や小豆をまぜて食べる。そして、足りない栄養素はプロテインやサプリメントで補っているという。
ただ、毎日鍛えていても筋肉を維持するのは厳しいという。「年齢に伴って筋肉は脚から落ちていくんです。『あし』からず」。高齢者には、ウオーキングなどで脚の筋肉の維持を呼びかける。
金沢さんのトレーニングセンターに通う中区のパーソナルトレーナー宮前亜寿香さん(49)は「限界を感じたり、大会後に燃え尽きたりしそうだが、金沢さんはそうならずに向上心を持ち続けているのがすごい」と話す。
「しわが目立つようになるかもしれないし、病気など何があるか分からない年齢」と自覚しているという金沢さん。20歳から続けたボディービルを34歳で中断。再開したのは50歳の時だ。病気がちな妻和子さんを元気づけたい思いだったという。57歳でマスターズ日本一になった時には自分のことのように喜んでくれた。そんな妻が亡くなった後も金沢さんは競技を続けてきた。
引用元: ・88歳ボディービルダー 筋トレ・食・駄じゃれ 日々を支える 広島市の金沢さん、90歳まで現役目標 [582792952]
気持ちで負けないこと
「無理かもしれないと思うこともあるけど、志は高く持ちたい」といつも自身を奮い立たせる。まずは気持ちで負けないことが、ボディービルを長く続けられた秘訣(ひけつ)だという。
金沢さんは取材中、数々の駄じゃれを披露してくれた。その理由を聞くと「昔から人を喜ばせることが好きだからかな。駄じゃれがすらすら出てくるうちは、脳が若い証拠です」と笑う。駄じゃれもトレーニングの一環なのだ。
12月19日、東京都内で開かれているIFBB(国際ボディビルディング・フィットネス連盟)世界女子選手権大会&男子ワールドカップ(16~19日)の男子ボディービル60歳以上の部に日本代表として出場。「予選落ちかもしれない。だけど、あのじいさんかっこいいと世界中の人に思ってもらいたい」と意気込んだ。
コメント