「俺は地獄に行くから会えない」 妻と娘救えなかった罪悪感―残された家族守るため、思い出の地で再開した店 能登半島地震1年 地震が起きた時、帰省していた珠蘭さんも含めて家族で食卓を囲んでいた。
楠さんと次男(22)、次女(19)は無事だったが、由香利さんと珠蘭さんはがれきの奥に取り残された。
すぐ近くで起きた火災を消すため、消防車両が何台も通り過ぎた。助けを求めて車両の前に立ちはだかると「火事が優先だ」と言われた。
自衛隊にも助けを求めたが「(2次被害の恐れがあり)隊員の命が危ない」と言われたという。
建材に足を挟まれながら「水が飲みたい」と声を絞り出す長女に、楠さんは水を渡し、夜通し2人の名前を呼び続けた。
「消防隊が来た時、娘はまだ生きていた。あの時、俺はのこぎりで娘の足を切ろうとしたの。足を切っていれば、今もここにいると思うんだよ。でもね、娘の足なんて切れるか……」と唇をかむ。
珠蘭さんは1月2日夜、由香利さんは翌3日に救助されたが、既に冷たくなっていた。
「2人は天国にいるけど、『俺は地獄に行くから会えないよ』と遺影にいつも言っている。助けてあげられなかったから」

引用元: ・間も無く能登半島地震から一年 [421685208]
無茶苦茶予算注ぎ込んでますけど
コメント