CDは東京都や千葉県など関東近郊はもちろん、長野県、広島県、宮城県など、全国各地から主に宅配便で工場に届けられる。届いたCDは順次近くの就労継続支援事業所や作業所へ運ばれ、障害者が手作業で包装フィルムを開封し、ディスク本体、ケース、歌詞カードなどに分別する。
分別されたCDは再び工場に運び込まれ、包装フィルムは緩衝材に生まれ変わる。ケースは工場で粉砕処理した後、別の業者によってボールペンの軸などにリサイクルされる。ディスク本体は貿易会社に売却されており、海外で処理されている。
リサイクル工場を経営する星山光成氏は「6年ほど前からスタートしたCDのリサイクルだが、SNS上で口コミが広がり、全国から届くようになった。障害者の就労機会にもなっており、リサイクルを通じて今後も貢献していきたい」と話した。
スポティファイやアップルミュージックなどインターネットを通じた音楽配信サービスが普及している中、なぜ中身が完全に同じCDを大量に購入する必要があるのか。
購入者の本当の目当てはCDではなく、CDを購入することで得られる「応募券」にある。この応募券は、アイドルグループやゲーム、アニメなどのコンテンツが開催するイベントに参加する権利だったり、チケットを購入するための抽選に応募する権利だったりする。
「ピーク時は年間150万~200万円を推し活に使っていた」と話すAさん(関東在住の40代男性)は、スマートフォンゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズ」のライブイベントに参加するため、CDを大量購入していた。
引用元: ・【月に10万枚超】「推し活」などのCDをリサイクル処理する工場 神奈川県海老名市
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