・アメリカナイズではない中国式近代化がある
王毅外相は「国際社会が中国独自の秩序理念を受け入れた」「2024年に習近平主席が訪問したブラジル、セルビアや多くの新興国諸国が
『人類運命共同体』に新たに賛同した」と成果を強調した。
中国の政治理念は社会主義だ。これを他国との間で具現化する中国式の理念が「人類運命共同体」だ。
習近平主席が就任するとロシアを筆頭に賛同を広げ、理念受け入れ国との共同声明には「人類運命共同体」の文言が記されてきた。
日本など西側諸国を支える理念は民主主義であり自由主義だ。西側ではアメリカナイズすることが近代化であり、米国式に民主化し
米国が作った経済体制に加わるのが当然だと考えてきた。ソ連が解体し東欧が民主化した1992年当時、
「経済発展することで中間層が立ち上がり世界は民主主義に収斂する」というフランシス・フクヤマの論文がベストセラーになった。
しかし実際には格差が拡大し社会が分断化したことで紛争が頻発し、それを指導者が抑え込む。権力者が従順な国内勢力と結託して
政権を維持するなど民主主義が危機にある。中国は“米国に次ぐ強国になったのだからアメリカナイズする必要はない。
民主化よりも強い指導者の下で安定し豊かになることだ。中国式でよいではないか”というのだ。中国は2021年の米国の
連邦議会襲撃事件を米国式の失敗だとみているはずだ。日本は米国と歩調を合わせるが、東アジア独特の価値観も大切にしている。
これも中国が日本に接近する理由だ。西洋も東洋も両方分かる国だというのだ。
中国は安全保障や警察、経済など中国式の国際秩序も構築しつつある。米国が主導するNATOや日米安保条約、経済のIMF、G7といった
枠組みの中国版にあたる「全球倡議(グローバル・イニシアチブ)」だ。2022年に提唱された直後、中国は日本政府に対しても参加を
呼び掛けたことがある。演説で王毅外相はこれら中国式秩序を基礎にした枠組みで、「ウクライナ危機解決の6項目提案をブラジルと
共同で提示した」ことや、「ガザの停戦、朝鮮半島問題の解決、シリアの安定回復に努力をしている」ことなどを宣伝した。
中国国内では周知のとおり経済の不振から国民が政権への不満を抱いている。日本でも報じられたように2024年の9月から11月にかけて
無差別殺傷事件が連鎖反応のように続いた。だがここで中国の世界での台頭を見せつけることは大衆の愛国心をくすぐり不満を
相殺する力にもなるはずだ。この中国経済立て直しの上でも日本の協力は重要だ。これもまた接近の理由だ。2024年には
中国の地方政府から投資を求める訪問団が相次いで来日した。日本の経済にとっても中国が重要であることを彼らは計算している。
・中国がつけた国の序列で日本は
ー中略ー
ところがトランプ政権誕生で米中対立が深まると、2019年には大国枠でロシアが最初に登場しロ米欧に替わった。
2020年には米国は欧州の後に引きずりおろされロ欧米になった。2021年はロ米欧だ。バイデン政権に多少期待したのだろう。
ウクライナ戦争が始まった2022年は再び米国がトップに出て、米ロ欧になった。中国としてはロシアと同列だと思われるのは損になる
と計算したのだろう。しかし2023年は大国の範疇(はんちゅう)にロシア、欧州、そして日本が格上げして位置付けられ、
米国はその後に登場した。バイデン政権がNATOや日米豪印のQUADを伴い中国包囲網を強固にしたことと関係しているといえる。
だが対立する米国との仲介をしてくれそうな日本にはしがみついている状態だ。
では2024年演説で序列はどうなったのであろう。大国枠ではロシアが第一だ。次は欧州で一括りにまとめ特に習近平主席が
首脳会談を行ったフランス、セルビア、イタリアなどの名前を挙げた。続いて周辺国が並んだ。
その後に地域大国という新たな聞きなれない枠が登場しここに日本とインドが並んだ。
米国に対抗するテコとして使えるように日本に接近している。
ー後略ー
(元テレビ朝日北京支局長・安江伸夫)
全文はソースから
12/27(金) 18:02配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/0bc9dd4dbe6b89fc2eb2b5242b419ec99564e592
引用元: ・【テレ朝】 「日本は地域大国だ」 中共・王毅外相の演説から見えた2025年の対日戦略 [12/28] [仮面ウニダー★]
要は頼む逃げないでくれ!って事だろ。要点は的確に書けよ。三行で終わるだろ。
次が移民に内側から崩されてる欧州とか
中国にとって釣り易い順でねえのw
中国の養分になれって言ってるだけだろうがw
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