2024年も残すところ約2週間となったが、大みそかに放送される「NHK紅白歌合戦」も出演者の最終調整の段階に入っているようだ。
昨年は平均世帯視聴率は第一部で29.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と初めて30%を割り込み、第二部も31.9%と前年よりも3.4ポイント下げ、2部制となった1989年以降で過去最低視聴率を記録してしまった。
早ければ来年10月からの導入されると言われている「ネット受信料」への影響も考えると、NHKとしては今年は何としてもリベンジを果たしたいところだろう。
だが、11月19日に発表された41組の出場歌手の顔ぶれに対して、世間の反応はけっして芳しいものではなかった。音楽誌のライターは語る。
「視聴率への貢献度が高いと言われていた旧ジャニーズ勢は2年連続で出場ゼロ。全体的に見ると今年も若い視聴者層をかなり意識した陣容で『知らない歌手ばかり』『NHKはこれで本気で視聴率が取れると思っているのか?』など厳しい指摘も見受けられます。その一方で、Z世代に人気の『Official髭男dism』や『King Gnu』、YOASOBI、Adoなどの名前もなく、かなりの苦戦ムードが漂います。当初、旧ジャニーズ勢に用意していたとされる3枠は他のアーティストに使われましたが、発表されている顔ぶれを見ると有効活用できた感じはしないですね」
そうした中、NHKは今月13日に西野カナが「紅組」から出場することを追加発表した。『会いたくて 会いたくて』『トリセツ』などのヒット曲で知られる西野は、分かりやすい歌詞とキャッチーなメロディーが女性に支持されており“恋愛ソングのカリスマ”として知られる。
2019年2月のコンサートをもって活動を休止し結婚、出産などを経て、今年6月に活動再開を発表。「紅白」は通算10回目の出場で活動再開後初のテレビ歌唱となる。
「NHKサイドが『紅白』本番への“あおり”として情報を小出しにするのは近年のお決まりのパターンです。今後も、12月6日に亡くなられた中山美穂さんの追悼企画や『特別枠』での出場歌手の追加発表などが予想されています」(前出のライター)
その「特別枠」としては、現在放送中のNHK朝の連続小説「おむすび」の主題歌『イルミネーション』を手掛けている「B’z」や、昨年の「紅白」でも待望論が浮上した中森明菜の出場も取り沙汰されているが、どこまで現実味があるのだろうか。
所属アーティストが今年の「紅白」に出場するレコード会社のベテラン社員はこう明かす。
「『B’z』の出場に関してはまだ交渉中という話です。35周年のアニバーサリーイヤーだった昨年も『クローズアップ現代』で特集が組まれ、桑子真帆アナウンサーによる独占インタビューなども放送されたことで、『紅白』出演の期待が高まりましたが、結局は実現しませんでしたからね。もし出演するとなれば、朝ドラの主題歌の『イルミネーション』を披露することが想定されますが、周囲の関係者からは、数々のヒット曲を持つ『B’z』が『紅白』のステージでそこまでヒットしていない同曲をパフォーマンスする意義があるのか、と疑問の声も上がっているようです。同じレコード会社からは初出場の新浜レオンが出るので、その“バーター”としての出場もささやかれていますが、B’zはバーターでねじこめるようなアーティストではないでしょう。稲葉浩志さんも松本孝弘さんも年末年始は米国で過ごすことが通例なので、仮に出演するとしても、現地からの中継か録画出演になると思います」
他方、明菜については「B’z」よりは出場の可能性は高そうだという。
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引用元: ・【テレビ】『紅白歌合戦』注目の“特別枠”は最終交渉に… 音楽関係者が語る「B’z」より「中森明菜」の可能性が高い理由 [冬月記者★]
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