控えめ?豪華?　子どものクリスマスプレゼント、2024年の相場は

https://mainichi.jp/articles/20241213/k00/00m/040/213000c

　親から子どもに贈るクリスマスプレゼントの相場はいくら？　民間企業が実施した二つのアンケートからは、物価上昇と向き合う親世代の厳しい懐事情が浮き彫りになった。

　子育て世代向け情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディの調査によると、子どもを持つ親が想定する2024年の予算平均額は5688円。4000円以上6000円未満が4割を占めた。購入時期は、12月14日までが65％を占め、既に準備を済ませた家庭が少なくないようだ。

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　子どもの年齢が上がるにつれ予算は高額になっていく。3000円以上5000円未満を選んだのは、子どもが0～2歳の親の場合は22％だったが、3～5歳は29％、6～8歳は40％となっている。9～12歳では5000円以上と回答した家庭が65％に上った。

　一方、リクルートが運営する高校生向けの進路情報メディア「スタディサプリ進路」のアンケートでは、物価上昇がプレゼントに「大きく影響あり」「影響あり」とした回答の合計は57.9％で、前年に比べ6.3ポイント増えていた。ただ、影響があるとした回答者のうち8割が「クリスマス全体の予算は変えない」としている。

乗ってきた航空機のタラップを下り、手を振るサンタクロース＝成田空港で2024年11月29日、合田月美撮影
　担当者は「プレゼントの額は維持した上で、外食をやめたり、食材費を見直したりしたのだろう。子どもを思う親の気持ちが反映されている」と話す。

　子どもが望むプレゼントでは、世代間で大きな格差があった。「いこーよ」の調査では「サンタと会える券」「大きな靴下」「空飛ぶマント」など子どもらしい回答もあった。

　これに対し、「スタディサプリ進路」が高校生に実際にもらったプレゼントを聞いたところ、最も多かったのは現金（34.1％）だった。

　厳しい物価高が続く中、いかに喜んでもらえるプレゼントを選ぶか。親の苦悩はいつの時代も変わらないようだ。【安藤龍朗】

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