論文では大麻を「遺伝毒性」物質と表現している。なぜなら大麻は細胞の遺伝情報を損傷し、DNAの変異、老化の促進、がんを引き起こす可能性があるからだ。
さらに悪いことに、この遺伝毒性は損傷した卵子や精子を介して大麻使用者の子孫に伝わる可能性があり、大麻使用のリスクは世代を超えて続くことになる。
西オーストラリア大学の研究者らは、アディクション・バイオロジー誌の最近の論文で、大麻の使用はミトコンドリアを阻害することで細胞のエネルギー生産にダメージを与えるという既存の知識と、ミトコンドリアの機能不全が染色体の損傷を引き起こし、それが癌の発生率の上昇、老化の加速、先天異常として現れることを示すサイエンス誌に掲載された新たな癌研究と の間に関連性を見出しました。
Science誌の研究は大麻の使用という文脈で行われたものではないが、大麻がミトコンドリアと遺伝子の両方に損傷を与えるなど、これまで十分に理解されていなかった大麻の使用に関するいくつかの観察結果について、メカニズムに関する洞察を提供している。
総合すると、Addiction Biology 誌の記事は大麻に関する過去の歴史的研究を文脈に当てはめ、大麻関連の遺伝毒性損傷は、たとえ私たちがほとんど目にしていなくても、私たちの周囲に遍在している可能性があることを示唆している。
共著者のスチュアート・リース博士は次のようにコメントしている。「私たちが説明した大麻使用と遺伝毒性の関連性は、広範囲にわたる影響を及ぼします。この新しい研究は、大麻使用による遺伝的損傷が何世代にもわたって受け継がれることを示しています。これにより、大麻合法化をめぐる議論は、個人の選択から、潜在的に複数の世代に関係するものへと再構築されるはずです。」
2024年11月13日
大麻とがんの病態生物学および遺伝毒性に関する重要な洞察
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/adb.70003
引用元: ・【西オーストラリア大学研究】大麻は発がんリスクのある遺伝毒性物質であることが判明・・・大麻は細胞の遺伝情報を損傷し、DNAの変異、老化の促進、がんを引き起こす、大麻使用のリスクは世代を超えて続く
体内に入れるものは何だって多かれ少なから発がんの可能性がある
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