【ワシントン=向井ゆう子】米国の第1次トランプ政権下の2018~19年に国家安全保障担当大統領補佐官を務めた
ジョン・ボルトン氏(75)が、読売新聞の取材に応じた。
第2次トランプ政権の外交は、1期目以上に孤立主義的な傾向を強めるとの見方を示した。
トランプ前大統領は、外国の国家元首と個人的に良好な関係を築けば、その国とは良好な関係だと信じている。
それは現実とは違う。トランプ氏は1期目と同様、2期目もまともな大統領にはならないだろう。
トランプ氏には「予測不能」というリスクがある。
2期目がスタートしてすぐに、米大統領として初めて北朝鮮の平壌を訪問したとしても、全く驚かない。
再び大統領になれば、1期目より間違いなく危険になる。新たに高官に任命される人は、「2020年の選挙は盗まれたと
思うか」と聞かれ、「正しい答え」を言わなければならない。本来は高官にふさわしい多くの人が政権には入らないだろう。
トランプ氏にとっての忠誠心とは、「結果を考慮せずに、私の言うことを実行する」ということだ。彼は哲学がなく、
政策についても考えがまとまっていないが、直感の大部分は孤立主義的だ。止めるには議会の力が必要だが、翻意させられ
なければ、孤立主義的な政策を追求するだろう。
元首相は、1期目のトランプ氏に最も影響を与えた指導者だ。粘り強く、辛抱強く、日本にとって正しいと信じることを行った。
今のトランプ氏に影響を与えそうなのは、むしろ敵対する側だ。中国の 習近平シージンピン 国家主席、北朝鮮の 金正恩
キムジョンウン 朝鮮労働党総書記らは、1期目にトランプ氏から欲しいものを引き出す方法を学んでしまったのではないか。
米国では2種類の孤立主義が台頭している。一つ目は、世界に関わらないとして同盟や国際枠組みを拒絶する立場だ。
二つ目は、欧州も中東も優先事項ではないとして、中国の脅威だけを重要視する考え方だ。
だが、共和党内でこうした孤立主義的な考え方は依然として少数で、「力による平和」
(米国が軍事的に 強靱きょうじん となることで敵の挑戦を阻止し、戦争を回避するという共和党のレーガン大統領が掲げた路線)が主流だ。
(以下略)
読売新聞 2024/11/09 06:37
https://www.yomiuri.co.jp/world/20241109-OYT1T50023/
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引用元: ・【読売新聞】「トランプ氏は1期目以上に孤立主義追求、間違いなく危険」…ボルトン元大統領補佐官[R6/11/09]
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