中国「台湾海峡で実射撃訓練する」…米・カナダ軍艦の台湾海峡通過に対する「応戦」措置

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最近台湾包囲訓練を行った中国が今度は台湾海峡で実射撃訓練を行うと明らかにした。これは米国・カナダの軍艦が２０日に台湾海峡を通過したことに対する「応戦措置」とみられる。２２日、香港サウス・チャイナ・モーニング・ポスト（ＳＣＭＰ）などによると、中国海事局はこの日午前９時～午後１時に福建省平潭県牛山島で実射撃訓練が実施される予定で、これに伴い、船舶の航行を禁止すると公示した。平潭県は台湾と約１３５キロメートル離れているところで、中国で台湾と最も近い地域だ。

中国の今回の実射撃訓練について、台湾メディアは２０日、米国とカナダの軍艦２隻が台湾海峡を通過したことに対応する性格を持つと分析した。当時、米海軍第７艦隊所属アーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦「ヒギンズ」とカナダ海軍護衛艦「バンクーバー」が台湾海峡を通過した。これに対して米太平洋司令部は「国際法により公海上の航海と飛行の自由が適用される海域である台湾海峡を定期的に通過した」という立場を出した。

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これに対して２１日、中国人民解放軍東部戦区司令部の李熹報道官は「米国・カナダの軍艦が台湾海峡を通過する時、高度な警戒態勢を維持した」とし「国家の主権と安保、地域の平和と安定を断固として守るだろう」と強調した。最近になって中国が台湾を軍事的に圧迫して両岸（中国と台湾）危機が高まっている。１４日、中国は台湾を「包囲」という形で軍事訓練を行い、この過程で陸軍・海軍・空軍・ロケット軍と共に空母「遼寧」打撃群を動員した。これは５月に台湾独立志向の強い頼清徳総統の就任演説を問題視して実施した「連合利剣２０２４Ａ演習」以降、５カ月ぶりだ。頼総統は台湾建国記念日（双十節）である１０日の演説で「台湾と中国は互いに隷属しない」という「両国論」を再度取り上げて中国から反発を受けた。

台湾を自国の特別行政区と見なす中国は台湾海峡を自国の内海とみなしている。このため外国軍艦活動を制限しなければならないという立場だ。反面、米国・カナダなどは中国領海を除いては台湾海峡は国際水域なのですべての船舶・航空機の航行自由が保障されなければならないという立場だ。今回実射撃訓練が実施された平潭県は「一つの中国」原則を守ってきた中国が台湾と交流強化のために親中志向の馬英九総統が執権した２０１３年に自由貿易地帯に選定したところだ。