さらに、車内から取り出した火炎瓶を複数本、本部正面入り口付近に投げ込み、そのまま車で逃走。首相官邸前に移動すると、侵入防止用の柵に突入し、発煙筒を警察官に投げつけた――。
公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されたのは職業不詳の臼田敦伸容疑者(49)。軽自動車の車内にはガソリンが入ったポリタンク20個のほか、発煙筒と火炎瓶が複数残されていた。
臼田容疑者は埼玉県川口市で父親と2人暮らし。高校を卒業後、ウェブサイトの制作や長距離トラックの運転手といった職を転々とした。
ここ数年はウーバーイーツの配達員をしていたが、半年前にやめて以降、自室にこもっていたという。
なぜ臼田容疑者は凶行に及んだのか。前編記事『「ゴミ屋敷」で入念に準備していた…「49歳中年引きこもり」が首相官邸襲撃を企てた「アジト」』に引き続き、父親の告白を紹介する。
「背景にあるのは自公政権が行っている政策に対する反発・反発だと思います。自分なりに考えた末の行動なのでしょうが、暴力で言論を抑制しようとするのはもってのほか。恨みの出し方が極端になってしまった背景には家庭環境があったと思います」
父子の2人暮らしを思わせる雑然としたリビング。川口市内で歯科医院を営む篤伸さん(79)は、淡々と振り返る。
「振り返ると、親が過剰に期待してしまった面はあるかもしれません。できれば医者になってほしいという思いもありました。本人がそれを望んでいなかったので、自由にさせましたが……。
相手がいることなので細かいことは明かせませんが、特殊な家庭環境も少なからず人格形成に影響したと思います。息子は母親の愛情を知りません。彼には弟がいますが、一緒に暮らしたこともありません。私の再婚相手である義母から精神的な虐待を受けていたこともあります。
家庭環境について、成人した息子から責められたこともあります。子育ての面では親として責任を感じています」
ひとつ屋根の下で暮らしていたとはいえ、篤伸さんは「異変は感じなかった」と明かす。
「ガレージにポリタンクや可燃物などおかしなものがあることは気づいていました。『何に使っているのか』と聞いても、息子は言葉をぼかしていたので、細かく確認することはありませんでしたし、中身を点検することもありませんでした。仮に聞いたところで『うるせえ』と言われるだけ。車のことで使っているのかな、と思い込んでいました。
息子は性格的に人を殺したりするような人間ではありません。その点は安心していました。ただ、悪い意味で正義感が強い。私は息子のことを『中年の引きこもり』だと考えていましたが、時間をかけて今回の準備をしていたのでしょう」
事件直後から警察や取材への対応に追われているという篤伸さんだが、「息子を恨む気持ちはありません」と話す。
「じつは、逮捕されたのは初めてではありません。反原発活動に絡んで逮捕されてこともあります。大阪府が原発事故の廃棄物を受け入れるという方針を出した際、大阪市は此花区民ホールという場所で市民への説明会を開催しました。このとき、息子らはホールのロビーで反対活動をしてしまい、息子は首謀者の一人として逮捕されました。
結局、執行猶予が付きましたが、息子は完全黙秘を続け、私にも『弁護士もいらないし、保釈申請もしないでほしい』と求めてきました。
今回にしても完全黙秘すると思います。1年間は勾留されるのではないでしょうか。
今回は二度目なので実刑を受けるのではないか。3年くらいでしょうか。もちろん覚悟の上の行動だったのでしょう。塀の中に入るのも人生の勉強だと思います。
警視庁公安部は計画的だったとみて事件の背景やいきさつを調べているが、全容の解明には時間がかかりそうだ。
引用元: ・【特殊な家庭環境、反原発活動】「首相官邸突入男」の実父が明かした 「49歳中年引きこもり」がテロを決意するまで
一人で何十もレスする人とか。
いや親はどう見てもまともだろ…
中年の問題だろ…
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