https://news.yahoo.co.jp/articles/027a9457d77919ca49e1af39351ef7f9a8cf2a6b
引用元: ・橋下徹「立憲民主党は口先集団。自民党に文句を言うだけで何も成し遂げていない」 [662593167]
10月27日の総選挙で、日本人は自民党に「ある程度のお仕置き」をするだろうが、政権交代には至らないだろう。
なぜ、政治とカネであれほどの不信を生んだ自民党が、政権の座から転がり落ちることがないのか。
その理由を、もっともリアルに、もっともロジカルに、もっともドラスティックに解説するのが、維新の創始者・橋下徹氏だ。
選挙が近づくいま、橋下氏の『政権変容論』(講談社刊)を野党と国民が理解して受け入れたら、この国は確実に「良い方向」に変容するだろう。
>>2
■独自色を出そうとしてはいけない
―政権交代の一番のメリットが「人の交代」であるならば、まずは自分たちがもぎ取った政権を維持することを最優先にすべきでしたね。仮に大きな政策実現ができなくても、自民党を野党でいさせる期間が長引けば、自然に弱体化していったはずです。自民党与党時代の膿も出しきれたはずでした。でもそうはならなかった。
橋下:象徴的なのが、米軍の普天間飛行場問題です。すでに自民党政権時代に決まっていた辺野古移設に対して、鳩山さんは「最低でも県外」と突然公言した。
沖縄とアメリカがすでに合意していた現行案が白紙に戻り、しかもその後の交渉をうまく進めることもできず、自らが宣言した公約を反故にする醜態をさらしました。自民党との違いを打ち出したいあまり、思い付きで発言し、組織の中でも合意がとれず、対外的な交渉力もなく、実行力がないことを政権交代のしょっぱなに国民に露呈してしまったのです。
まあ、これもある意味仕方がないとも言えます。これまで政権を担ってきた経験がない政治家たちが、いきなり与党になったからと言って、大きな案件を次々に成功させられるはずはない。外交で言えば、これまで自民党が脈々と築いてきた海外とのコネクションのようなものもないのですから。
だからこそ、そこは地道に実直に、まずは目の前の小さな課題から真摯に取り組む姿勢を国民に見せなくてはならなかった。自民党時代の膿は出しつつ、彼らが築いた国政の基盤を受け継ぎ、そつなく政権運営を担える手腕をしっかり示すべきだった。
過去二度の政権交代が「与党崩壊型」だったとすれば、国民が一番望んだのは、「この腐りきった運営メンバーを何とかしてくれ!」という願いだったはず。そこに「政策の中身を劇的に変えてほしい」という望みは、必ずしも含まれてはいなかったんです。
そこを勘違いしてしまったところが民主党政権のつまずきだったし、今の野党にも通じるウブさです。
>>3
■本当に大事なのは実行部分
―支持者から自分たちが期待されているのは、自民党とは異なる政策を実現する力だと思い込んでいる野党政治家は多いのでは。
橋下:もちろん、各党とも理想とする国家ビジョンはあるべきです。だけど、夢見るだけなら誰でもできる。子どもだって「こういう国になればいいな」と願えますよね。
本当に大事なのは、言ったことを実現できるかどうかの実行部分なんです。
野党の国会議員は、これまで何かを成し遂げてきた人々ではありません。国会を見ていても、とにかく自民党のやることなすことアレコレ貶し、自分の理想を声高に叫ぶけれども、国民もバカじゃありません。「口で言うだけやったらなんぼでも言えるやん」と思っている。「そこまで言うなら、あんたらこれまで何を実現してきたの?」と。
政策を実行してきた経験もない口先集団が、思い付きで国家運営をしたり、従前の政権の逆張りをしたりするほど、危なっかしいことはありません。政権交代が実現して、いよいよ自分たちのしたかったことをする段になったら、よほど気を付けたほうがいい。
メディアも良くないと思いますよ。野党に対して「新しい国の将来像を語れ」「ビジョンを語れ」と求めるけれど、国民は自民党と異なる「新しい国家ビジョン」なんてそれほど求めていない。ただ「人を変えてくれ」と願っているに過ぎないんです。逆に「新しい国家のビジョン」なんて語り出すから、口先だけの実行力を伴わない机上の空論に陥ってしまう。
だからな
コメント