ハフポスト日本版編集部
2024年10月21日 13時33分 JST
第50回衆議院議員選挙の比例代表の投票用紙(左)と小選挙区の投票用紙時事通信社
10月27日は、衆院選の投開票日です。国政選挙のたびにひっそりと注目を集めるのが「投票用紙」。触り心地がつるつるで、書き味も絶妙…。
実はこの投票用紙、木材からできた「紙」ではありません。
投票用紙は何からできている?書き心地はなんであんなに滑らかなの?
知っておくと投票に行くのがさらに楽しくなる、投票用紙にまつわる豆知識をご紹介します。
その正体は…
国政選挙や一部の地方選で使われる投票用紙は、一般的な紙とは異なります。その正体は、独自の製法で開発された合成紙で、プラスチックフィルムの一種。「ユポ」と呼ばれ、ポリプロピレン樹脂と、目では識別できないほど細かくした「無機充填材」を混ぜて製造されています。
ユポは、合成紙メーカーの「ユポ・コーポレーション」が開発しました。もともとユポは、森林資源の保護のため、安価な石油を使って製造する一般紙の代替品として開発されました。
しかし2度のオイルショックが打撃となり、原材料費の高騰から当初の目的を方針転換。耐水性に優れているなどの特徴を生かし、様々な用途で使われるようになりました。
同社の管理本部・総務部マネージャーの松田篤さんによると、私たちの暮らしに身近なところでは、ペットボトルや缶に貼られているキャンペーンシール、ハムの包装を束ねるシール、選挙ポスターなどに採用されています。
国政選挙などの投票用紙に使われているユポは、選挙機材大手のムサシとユポ・コーポレーションが共同開発したもの。そのほかのユポとは異なり、投票時の不正防止のため一般には流通していない特別な仕様になっています。
「投票用紙について、よく『どこで買えますか』と問い合わせをいただくことがあるのですが、一般には販売していません。選挙では不正が絶対に許されないため、印刷時に失敗したものも数量を厳しく管理されています」(松田さん)
ユポの投票用紙は1980年代から地方選で使用され、その後衆院選や参院選でも使われるようになったそうです。
投票用紙以外の用途では使われていないため、あの滑らかな書き心地を堪能できるのは選挙の時だけです。
開票の手間が省ける「仕掛け」があった
(略)
※全文はソースで。
引用元: ・投票用紙は「紙」じゃない。「ツルツルの触り心地が最高」な訳とは [少考さん★]
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