引用元: ・職場にいる「メンタルが強い人」と「メンタルが弱い人」の決定的な違い [662593167]
近年、「頭の回転の速さの象徴」としてお笑い芸人が多くの場面で活躍をしている。そんなあらゆるジャンルで活躍をし続けるお笑い芸人たちをこれまで30年間指導し、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』でも話題になった伝説のお笑い講師・本多正識氏による『1秒で答えをつくる力』が人気を博している。ナインティナインや中川家、キングコング、かまいたちなど今をときめく芸人たちをこれまで1万人以上指導してきた本多氏の仕事に対する考え方をオリジナル記事としてお届けする。● 「メンタルが強い人」と「メンタルが弱い人」の決定的な違い
仕事をしていると「メンタルが強い人」もいれば「メンタルが弱い人」もいます。前者はどんな職場でも重宝されますが、後者はその逆でしょう。
そんな両者の違いはどこにあるのでしょうか。一緒に見ていきましょう。
まず、メンタルが弱いと聞くと、「本番に弱い」のようなイメージを持たれる方も多いと思います。「大事なところで失敗してしまう」といった具合にです。それもメンタルの要素としてはたしかに存在しますが、緊張はどうしてもしてしまうものですからある程度は仕方のないことだと思います。
ましてや、本気で取り組んでいることでしか人は緊張しないですから、完全な克服は難しいでしょう。
それよりも、多くの芸人やビジネスパーソンを見て、最も改善すべきだと感じるのは「一度失敗したから」といって物事を投げ出してしまうメンタルです。これこそが「メンタルの弱い人」だと私は感じます。
私のいるお笑いの世界でも、一度失敗したらすぐに取り組んできたことをやめてしまう人がいます。ちょっとスベったからネタを変えてしまう、漫才がうまくいかないからコントをやってみる、今度は歌ネタにいってみるなどさまざまです。
芸の道をたくさん模索するのはいいことですが、投げ出すことが根底にあるようでは成長につながりません。要するにこういった人は、挫折から復活するためのメンタルが弱いのです。
● メンタルが強い人の特徴 対して、メンタルの強い人は「自分の失敗」に目を向けて次につなげることができます。
実際に私の教え子の話をしましょう。
その生徒は、NSC(お笑い芸人養成所)の授業で誰よりも失敗をしていました。優秀な同期に先をこされ、毎回ダメ出しをされる日々を過ごしていたのです。
ですが、その生徒はそれでも折れることはありませんでした。毎回授業に3冊のノートを持ち込むのです。1冊目は自分のネタノート、2冊目は自分のネタに関するフィードバックノート、3冊目は人のネタのフィードバックノートです。授業中もカリカリとペンを動かしていたことを今でも鮮明に思い出します。
しかも、授業が終わると毎回真っ先に私のところにきて、質問攻めにするのです。「これはどうですか?」「あのスタイルはどうですか?」と鬼気迫るものがありました。
そのときに、「これだけ心が折れそうなタイミングが何度もあるのに、この子はメンタルが強い子だな」と強く感じました。その後、その生徒は『M-1グランプリ』の決勝にも出場し、情報番組のMCまで務める大物芸人になりました。そう。その生徒とは、南海キャンディーズの山里くんです。
失敗は誰にでもあります。大事なのはその失敗に喰らいつけるかどうかです。失敗するということは「伸びしろ」でもあるわけですから、課題が見つかってよかったと思うくらいでいいでしょう。
遺伝的に鈍感
メンタルが強くてもバカはダメ
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