大きな進歩がない限り、100歳まで生きる人の割合はごくわずかであることを、最新の研究が示唆している。
全体的に見て、人間はかつてないほど長生きしている。
アメリカの平均寿命は、1900年の47歳から2000年には77歳となった。10年ごとに約3年のペースで寿命が延びていることになる。
これは主に、手洗い、衛生、栄養、運動など、医学的な進歩と公衆衛生観念が発達したおかげだ。
しかし、そんな寿命が急激に伸びていた最盛期も終わりに近づいているようだ。2024年10月7日付で「Nature Aging」に掲載された研究論文がそれを示唆している。
裕福な国では多くの人が長生きするようになっているが、平均寿命の伸びは頭打ちになっている。今生きている人の多くがどんなに頑張っても、どんなに金持ちになっても、生物学的年齢検査の結果がどれだけよくても、誰もが100歳になれることを示す人口統計学的な兆候はない。
医学や生物学が人間の寿命を延ばすためにできることには、少なくとも現時点では限界があるようだ。
「もし誰かが、100歳まで生きる方法を知っていると言っても、真に受けてはいけない。彼らは何を言っているのか、自分でも分かっていないのだから」と
論文の筆頭著者であり、イリノイ大学シカゴ校で人間の寿命の上限を研究する生物統計学者のS・ジェイ・オルシャンスキー(S.Jay Olshansky)はBusiness Insiderに語っている。
大きな進歩がない限り、今世紀中に100歳まで生きるのは、女性で15%、男性で5%にとどまるだろうとオルシャンスキーは主張している。
これは最良の中国リオに基づく推定値であり、1990年から2019年の30年にわたって、世界で最も長寿かつ裕福な国の人々を対象に行われた人口統計研究によって裏付けられている。
しかし、オルシャンスキーはこれを絶望する理由とは考えていない。これは現実を見つめるための確認だと述べている。
「85歳や90歳まで生きる人は多い。ただ、100歳まで生きる人はほとんどいないだろうということだ」
この研究は老化科学にも影響を与える。というのも、平均寿命の伸びが停滞していることは、今後、寿命の延長を達成するために、長寿研究者たちが創造的戦略を新たに開発する必要があることを意味しているからだ。
オルシャンスキーは、100歳まで生きる人は少ないと予測されるものの、個人が健康のために行うことが重要ではないというわけではないと言う。
「最も伝えたいのは、寿命を縮めるものを避けるべきということ。長生きできない理由のひとつは、不健康なライフスタイルを取り入れていることだ」
現時点で最も効果的だと考えられているアンチエイジング法は、野菜や全粒穀物を多く含む健康的な食事と十分な運動を組み合わせることだ。
ウェイトトレーニングは、体の動きやすさや柔軟性を保ち、骨を丈夫にして痛みを軽減するのに役立つことが科学的に裏付けられている。
ランニング、ウォーキング、水泳、サイクリングなどの有酸素運動から得られる効果は、心臓の健康を維持したり、血圧を下げたりするだけにとどまらない。
運動は認知機能の低下から脳を守り、早期死亡のリスクを下げるのに役立つ。科学者たちはよく「運動はこれまでに発見された最高のアンチエイジング薬だ」と述べている。
だが、100歳を超えられるかどうかは、遺伝的な運によるところが大きい。
「『100歳まで生きるための最高のアドバイスは何か』と聞かれた場合、私は『長寿の親を選ぶこと』と答える」とオルシャンスキーは言う。
「どれだけ生きられるかについては遺伝的要素が強く、それを自分でコントロールすることはできない。だからこそ、自分でコントロール可能なことをやればいい」
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c531d5e18ff468b0d818cd45cb25e009143e6e6
引用元: ・【最新の研究】長寿研究者 「85歳や90歳まで生きる人は多い、ただ、100歳まで生きる人はほとんどいない、100歳まで生きられるかどうかは、遺伝子によるところが大きい」
ほとんどの生き物は子育てが終わったら急激に老化してすぐに息絶える
このあたりで病気もなく老衰で亡くなる人が増える
体はまともでも頭が弱る人も多いし、劇的な改善は難しいだろう
人生100年どころか50年すら生きたくねーよ
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