「珠海にあるビジネスホテルの一室でのことでしたね。3キロの覚せい剤を買おうと思って台湾ヤクザと取引していたんです。それまで3年間、覚せい剤の取引を台湾ヤクザと続けており、失敗しない自信もあった。その日もいつも通りに金の引き渡しは済んだけど、まさに、ブツを受け取るというタイミングで、警察官が8人部屋に踏み込んできた。南部の地域なので警察官はビーチサンダルに半ズボンとラフな姿でしたが、こちらは為す術もなくお縄ですよ」
中国の刑法では薬物犯罪は重罪で、覚せい剤50グラム以上の密売、密輸ともなると死刑の可能性があるそうだ。逮捕時にトミオ氏の手元にあった覚せい剤の量は3キロ。死刑は避けられない状況だ。いかにしてトミオ氏は死を免れたのか。
「当時の主な仕事は覚せい剤の密輸。日本と中国を1か月ごとに行ったり来たりしていたので、現地にオンナもいました。彼女が、私選弁護人の選定をトントン拍子で進めてくれた。しかも、この弁護士が裁判長と親戚関係。組の親分も下手を打った自分のためにと、60万元(およそ1200万円)を送金してくれた。それを裁判長と弁護士、検察官へそれぞれ20万元ずつ賄賂として渡した。すると、死刑だったはずの判決が懲役15年にまで減刑されました」
地獄の沙汰も金次第ということか。前述した、トミオ氏と共に捕まった2人の日本人にはあえなく死刑判決が下ったという。金がものを言う状況は、塀の中へ入った後も続いたそうだ。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/7c3b27df33f6e3a88ef07d70563857fd1d731cf2?page=2
引用元: ・【国際】中国の刑務所は日本と違いすぎる…賄賂・雨漏り・ご飯おかわりし放題・カラオケ大会も開催の内情
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