【フジテレビ】携帯電話番号めぐる報道番組での『090世代は昭和説』に異論…「だから何？」　インタビューでは“誘導”指摘も

「だから何？」携帯電話番号めぐる報道番組での“090世代は昭和”説に異論…インタビューでは“誘導”指摘も

　10月3日、『Live News イット!』（フジテレビ系）で報じられた携帯電話の番号をめぐる報道に、批判の声が集まる事態が起きている。

「総務省は、スマートフォンの普及により、携帯電話番号が不足していることから、現在使用されている携帯電話番号『090、080、070』に加え、『060』を早ければ今年の12月から割り当てることを発表しました。

　背景として、仕事用として複数台スマートフォンを所持する人が増加したことにより、現在開放されている2億7000万の携帯電話番号が、残り530万件になっているということです。

　新たに携帯電話番号が開放されるのは、2013年11月に加わった『070』以来となり、『060』が開放されると、3億6000万まで容量が増え、電話番号の不足が解消できる見通しです」（社会部記者）

　同省の発表について取り上げた『イット！』は、番組内で090で始まる番号を持つ人たちが旧世代であるという説を唱えるため、街頭調査を実行した。

　しかし、調査の聞き取り方法にある違和感が……。

「最初にインタビューに回答したのは、20代の女性3人組でした。同番組は060が開放されることを伝えたのち、090に古いイメージがあるか質問すると、『昔の携帯ってイメージ』『そんなイメージないよ別に』と意見が分かれることに。

　その後、番組スタッフが『080は今どきで、090は？』と、あたかも“昭和”と言わせんばかりの質問に、女性らは『ちょいオジ』と回答しました。

　また、次にインタビューを受けた10代は、060について〈令和世代〉と回答し、080、070については『平成』と回答を続けた。

　その回答に番組スタッフは『060が令和。090は？』と質問をすると『090前からありますもんね』と回答。

　番組スタッフは、再び昭和と答えるように誘導するように『昭和ってなる？』と質問を重ねると『なっちゃいますね』と回答を得ていました。

　街頭調査の結果、『若い人からは090は古いという声が聞かれた』という結果になったことを報じ、あたかも“090は昭和世代が使っている番号”という報じ方をしていたんです。」（社会部記者）

　この報道に、Xでは批判の声が集まっている。

《古いからって何か問題がある？だからなに？電話として使えて繋がればよくない？》

《だから何？090で割り当てられた若者は年寄りなのか？》

《「090旧世代説」は取材側が掲げた説で、街頭インタビューで誘導尋問的に言質を取っているように感じます　090や080は古いから乗り換えましょうという切り口ではなく、単に「新しい番号が登場します」で済ませれば良かった話ではないでしょうか》

　と非難轟々の様子だ。

「実際、そもそも携帯電話が登場したのは1985年のこと。そして、番号が現在の11桁になったのが1999年です。いずれにせよ“昭和”というワードはあまりピンときませんね。昔登録した人が090で始まる番号を持ちやすい、という傾向があるのは確かでしょうが、解約された番号が新たに割り振られることもあるので、新しく携帯を契約したのに、090で始まる番号になる人もいます。強引な話題作りが顰蹙を買ったのでしょうね」（ITライター）

　繋がるなら何でもいいはず。