【独ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン研究】乳がん患者の寿命を大幅に延ばすことができる新薬の試験に成功

1: 影のたけし軍団 ★ 2024/10/05(土) 12:03:40.00 ID:??? TID:gundan

LMU の研究者らは、乳がん患者の寿命を大幅に延ばすことができる新薬の試験に成功した。進行したHER2陽性乳がん患者は、脳転移を起こすことが非常に多い。そうなると、手術や放射線療法などの既存の治療法では、患者が今後数年間生存できる可能性は低くなる。

国際研究チームが臨床試験で新薬をテストしている。「素晴らしい結果が得られました」と腫瘍学者は報告している。これまでの研究結果によると、生存期間が大幅に延びている。

この試験の結果は、ネイチャー・メディシン誌に掲載されている。

現代医学では、腫瘍の生物学的特徴に応じて乳がんをさまざまなタイプに分類しています。進行乳がんおよび組織マーカー HER2 を持つ患者の 50% は脳転移を患いますが、血液脳関門が活性物質の脳への浸透を妨げることが多いため、これまでは薬物による治療が成功してきませんでした。そのため、新しい薬が緊急に必要とされています。

これらの有効成分の 1 つは、「トラスツズマブデルクステカン」と呼ばれる、いわゆる抗体薬物複合体 (ADC) です。トラスツズマブは、体内に注入されると HER2 タンパク質に正確に結合する抗体です。その有効成分はデルクステカンで、がん細胞を殺し、腫瘍組織でのみ作用しますが、体の他の部分ではほとんど作用しません。

LMU大学病院乳腺センター所長ナディア・ハーベック教授
これが、そもそもこの有効成分を使用できる理由です。そうでなければ、毒性が強すぎるでしょう。」

HER2陽性乳がんに対するADCの有効性を判断するため、LMUの腫瘍学者は2人の主任研究者の1人としてDESTINY-Breast12研究を立ち上げました。

西ヨーロッパ、日本、オーストラリア、米国の78のがんセンターから、脳転移の有無にかかわらず500人以上の患者が試験に参加しました。

結果によると、脳転移のある患者も含め、平均して患者はがんの進行なく17か月以上生存しました。患者の60％以上が、腫瘍のさらなる増殖なく12か月間生存しました。研究者は、参加者の70％以上で脳転移の退縮を検出しました。全患者の90％は、治療開始から1年後に生存していました。

「これらの研究結果は、特に脳転移の患者に希望を与えるものです」とナディア・ハーベック氏は言う。この薬はすでに標準的な治療での使用が承認されている。

全体的に、この癌専門医は、ADC が「乳癌の治療に大きな可能性を秘めている」と断言しています。

その一例が、西ドイツの研究グループの主導で過去 1 年間実施されている大規模な試験、ADAPT HER2 IV です。この世界でもユニークな試験は、ドイツで早期の非転移性 HER2 陽性乳癌患者を対象に実施されています。患者は手術前に ADC を 4 回注入するだけで済み、治療が大幅に簡素化され、治療期間も短縮されます。現在、ドイツでは乳癌治療に承認されている ADC は合計 3 種類ですが、「今後さらに多くの ADC が承認されると思います」とハーベック氏は言います。