極度の干ばつに見舞われるのは2年連続。国土のおよそ60%が影響を受けており、首都ブラジリアを含む一部の都市では140日以上連続で雨が降っていない。
アマゾン川最大の支流の一つであるネグロ川はアマゾナス州マナウス市付近で、この時期としては記録的な低水位となっている。ブラジルの地質調査機関によると、水位は1日あたり約18センチ低下している。
この川の特徴である漆黒の水は通常、広く複雑な水路を流れているが、衛星画像からは広大な川床が露出し、大幅に縮小していることがわかる。
マナウスでネグロ川と合流してアマゾン川を形成するソリモエンス川も同様だ。
コロンビアとペルーとの国境にあるブラジルの都市タバティンガでは先月、ソリモエンス川の水位がこの時期としての最低水位を記録した。
船は座礁し、かつて水が流れていた場所には広大な砂地が広がっている。
ソリモエンス川の北岸にあるテフェ湖の水も枯渇している。
テフェ湖では昨年、歴史的な干ばつと記録的な高水温の時期に200頭以上のイルカが死んでいるのが発見された。専門家は今年も同じことが起こるのではないかと懸念している。
国際環境保護団体グリーンピースの広報担当者は、アマゾン川流域の多くの地域で「干ばつは昨年の最悪期よりも今日の方がすでに深刻だ」と話す。
自然災害監視当局の研究員は「これらの川の水位が最低になるのは、通常10月末だ」とし、今年はその時期が早くなり、水位は下がり続けるとの見方を示した。
食料、医薬品、生計、輸送を川に頼っている地元の人々にとって、この影響は過酷だと指摘する専門家もいる。
ブラジルの深刻で長期にわたる干ばつは、さまざまな要因が絡み合って引き起こされている。
激しいエルニーニョ現象により、昨年から2024年にかけてこの地域の気候はより温暖で乾燥したものとなった。
エルニーニョ現象は終わったが、異常に高温の大西洋が熱波と干ばつの影響を及ぼしているという。
森林破壊も要因の一つで、気温上昇と降雨パターンの変化を助長している。
さらに、化石燃料の燃焼によって引き起こされる気候変動は、気温の上昇と雨の降らない期間の長期化をもたらしている。
異常気象を分析する科学者ネットワークであるワールド・ウェザー・アトリビューションの報告書によると、アマゾン川流域では気候変動によって壊滅的な干ばつが30倍起こりやすくなったという。
干ばつはブラジルで壊滅的な山火事を引き起こす原因ともなっている。
救いの兆しはほとんどない。河川を満たし始める水準の降雨量は数週間期待できず、川の水位は下がり続けるとみられる。
専門家は「11月まで状況は悪化し続ける」との見方を示している。
https://www.cnn.co.jp/world/35224465.html
引用元: ・【気候変動】ブラジル、アマゾン川支流で深刻な干ばつ 川床が露出、広大な砂地に・・・首都ブラジリアを含む一部の都市では140日以上連続で雨が降っていない
リオデジャネイロかサンパウロだと思ってた
何だよ
ブラジリアって
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