◎事実上「森山内閣」、課題は経済と党内融和
<法政大学大学院教授(現代政治分析) 白鳥浩氏>
長年関係の悪かった麻生太郎副総裁を最高顧問に昇格、菅義偉前首相の懐刀の坂井学氏を国家公安委員長にすると伝えられており、党内融和に腐心した人事だ。衆院選対策として、国民的に知名度のある小泉進次郎氏を選対委員長にするというのも良い人事だと思う。中でも、党内に敵のいない森山裕総務会長を幹事長にすることの意義は大きい。公明との関係も良く、野党とのパイプも太い。事実上、「森山内閣」の印象だ。
外交・防衛については、中谷元氏を防衛相に据えるとみられるなど、石破氏に近いメンバーによる安定した布陣になっている。
【中略】
◎森山幹事長で安定、裏金議員排除は英断
<政治評論家(自民元幹部職員) 田村重信氏>
政治キャリアの長い石破氏ならではの迅速で良い人事だ。特に党の要である幹事長に幅広い人脈を持つ森山裕氏を据えたことで安定感をもたらしている。
日本のマスコミはあまり注目しないが、石破氏は防衛族のドン。外務・防衛相、政調会長に防衛族を起用し、族議員の緊密な連携でスムーズな政策遂行が期待される。
日本のマスコミはあまり注目しないが、石破氏は防衛族のドン。外務・防衛相、政調会長に防衛族を起用し、族議員の緊密な連携でスムーズな政策遂行が期待される。
選対委員長に小泉進次郎氏、デジタル相に平将明氏、こども政策相に三原じゅん子氏など、日本の重要課題に対応したポストに適材適所の人選で、なかなかしたたかな人事だ。
旧派を中心とした政治とカネの問題に関与したとされる議員は、すべて要職から外されているのもポイント。石破氏でないとできない英断だ。
◎金融政策で新総裁発言に揺れ、目先のドル/円底堅い
<ニッセイ基礎研究所 上席エコノミスト 上野剛志氏>
石破茂自民新総裁は、週末のテレビ番組などで緩和を維持する姿勢を示すなど、金融政策を巡る発言が揺れている印象がある。総裁選での所見では、経済を冷やさない速度での正常化への期待を表明していた。
総裁選後の株安、円高を受けて配慮した発言なのだろうが、早急な利上げは望んでいないと受け取れる。市場が警戒するほどには金融政策面でタカ派ではないということかもしれない。
続きはロイター
2024年9月30日午後 12:18 GMT+920時間前更新
https://jp.reuters.com/economy/ZKXFVEJK2JIV7L5KUI6UI2GDPI-2024-09-30/
引用元: ・【ロイター】「事実上森山内閣」「裏金議員排除は英断」石破新政権が発足へ:識者はこうみる [おっさん友の会★]
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