育休延長の審査を厳格化する。「不適切」な申請を減らし、自治体の負担軽減を目指すという。だが、乳幼児の子育てとの両立
が依然厳しい労働環境などから、育休延長を望む保護者にとっては負担が増えることに不満が漏れる。育休制度のあり方を見直す
議論を求める声も上がる。(奥野斐、原田遼)
落選狙い 保護者が育児休業の延長に必要な書類を入手するため、倍率の高い保育所のみに入所希望を出すなどして意図的に
内定しないようにすることを指す。現状では、育休は原則1歳未満の子を養育するために取得でき、期間中は雇用保険から賃金
の50~67%の給付金が支給される。最長2歳まで延ばせる。
◆国の方針に違和感
「好んで落選しようとは考えていない。自宅から近く、安心して預けられる保育所に入れないだけなのに、『不適切』にみられるようで心外」
東京都世田谷区で9カ月の男児を育てる、育休中の女性会社員(39)は憤る。希望の保育所は応募が多く、入所は難しい状況。
育休延長を考えているところだが、その選択を躊躇(ちゅうちょ)させるような国の方針に違和感を募らせる。
育児・介護休業法は、育休期間を原則として子が1歳になるまでとし、保育所に入れない場合などに限り、最長2歳までの延長を認めている。
◆問題視されてきた「保留通知」
延長には、保育所に落選したことを区市町村が示した「入所保留通知書」の提出が必要。来年度からは通知書に加え、
(1)区市町村に提出した入所申込書のコピー
(2)延長を希望する理由の申告書
―の提出が求められ、ハローワークが延長の可否を判断する。厚労省は「速やかな職場復帰のために行われた申請と認められることが必要」とする。
そもそも「落選狙い」は、育休の延長に「保留通知」が必要な仕組みから起きる。2017年10月に国が育休を2歳まで
再延長できるようにした当初から、問題視されてきた。
今回の見直しのきっかけは、内閣府に寄せられた自治体の要望だ。「窓口で『確実に保留になるためにはどうすればいいのか』
などの相談に30分~1時間の時間が割かれる」「意に反して入所が内定した場合の苦情対応に時間を要している」との訴えがあった。
◆国もかつては落選狙いを容認……(以下略)
東京新聞 9月23日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/355939?rct=national
◆ニュー速+ 記事情報提供スレ 150◆
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引用元: ・【東京新聞】保育所「落選狙い」の阻止に動く厚労省 保護者「『不適切』にみられるようで心外」 育休制度の見直しが先では?[R6/9/24]
これって1960年代位からあった、鍵っ子って言う問題とおんなじようなレベルだと思うけど。
官僚の劣化だろ。
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