■魔法・武器使わず
日曜朝にテレ朝系で放送されるアニメは長年、東映アニメーションが制作してきた。「お鉢が回ってきた」鷲尾EPは、子供の頃に好きだった「変身ヒーローもの」を女の子向けアニメで作ることに。誕生したのが平成16年の第1作「ふたりはプリキュア」だ。
画期的だったのは女の子が魔法を使わず、武器も持たずに戦うこと。「ヒーローならば徒手空拳で」というアイデアは「よく通ったな」と鷲尾EP。人気を呼び翌年には続編も制作した。
子供向けアニメは、視聴者が作品を「卒業」していくのが宿命だ。さらに、鷲尾EPは「女の子は男の子と違って興味の並立が難しく、一強になりやすいんです」とも解説する。
3年目の「ふたりはプリキュアSplash☆Star」は視聴率が低迷した。キャラクターの着せ替えが魅力のカードゲーム「オシャレ魔女♥ラブandベリー」に女の子たちの心を奪われてしまった。
プリキュアの人数をコンビから3人以上のチームに切り替える刷新をはかって乗り越えたが、10年前にはアニメ「妖怪ウォッチ」(テレビ東京系)が社会的なブームとなり、さらにディズニー映画「アナと雪の女王」が大ヒットする。
プロデューサーを退いていた鷲尾EPは、立て直しのため現場に復帰した。嵐にあらがわず、「アナ雪」が起こしたプリンセスブームに乗っかる。プリンセスを夢見る少女が登場する、お姫さま色全開の「Go!プリンセスプリキュア」を企画し、シリーズはつながった。
■社会的課題に挑む
節目となる作品では、社会性の高いモチーフに挑んできた。15作目の「HUGっと!プリキュア」(平成30~31年)の主人公たちは空から降ってきた赤ん坊の世話をするが、バトルに臨む際は男性キャラクターに世話をバトンタッチする。育児休暇や仕事と育児の両立といった社会的な課題に、関心が高まっていた時期だった。
20作目となる「ひろがるスカイ!プリキュア」(令和5~6年)は、シリーズ初の男の子のプリキュアが誕生した。性別にとらわれないジェンダーレスへの意識が高まる中、「ずっと前から、男の子がいてもおかしくないと考えていました」と鷲尾EP。子供たちにどう受け止められたのかが分かるのは「彼らが成長して、自分の考えを自分の言葉で話せるようになってからです」とも語る。
企画には毎年、スタッフ全員が頭を悩ませてきた。現在放送中の「わんだふるぷりきゅあ!」は、ペットの犬や猫がプリキュアになる。「もうネタが尽きてきた」と鷲尾EPは笑う。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/e0e280c8456162a014bdd7c65c370444c28bb7b8
引用元: ・【アニメ】男の子やペットも…『プリキュア』放送20年 鷲尾EP「ネタが尽きてきた」 [ネギうどん★]
今となっては女の子が殴る蹴るは御法度だからなあ
初代の功績から贖罪へと変化した
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