2024年09月06日
ぬいぐるみのように愛くるしいその姿から、一躍全国の人気者になった愛媛県「とべ動物園」のホッキョクグマ“ピース”。24年にわたりピースをわが子のように育ててきたのが飼育員の髙市敦広さんです。実は髙市さん、ピースが生まれてからこれまで長期で休んだことがありませんでした。持病のあるピースに何かが起こった時すぐ動物園に駆けつけられるようにするためです。そんな髙市さんがこの夏初めて1週間にわたる休暇を取ることを決意。その裏には髙市さんの家族に対するある思いが秘められていました。初めて離ればなれになった髙市さんとピース。2人の試練の日々に密着しました。
ピースは髙市家の家族 世代をこえてつながる思い
真夏日が続いていた、7月下旬。暑さに弱いホッキョクグマのピースにとって何よりの楽しみが水浴びです。まるでお風呂のようにプールにまったりとつかって涼むピースをひときわ優しいまなざしで見つめる親子の姿がありました。髙市さんの長女、菜摘さんです。4児の母となった菜摘さんは、子どもたちをつれて定期的にピースに会いに来ています。
菜摘さん
お父さんが大切に育てた娘になるんかな、お父さんからしたら
ときどき、こうやって家族で動物園に来てピースに会いに来てますんで。うれしいですね
24年前、髙市家が暮らしていた団地の一室で突如始まったホッキョクグマを育てる日々。それは髙市家の日常、そして家族のあり方をも大きく変えることになりました。
当時小学生だった菜摘さんは添い寝をしてピースの寝かしつけを。
弟の賢悟さんはピースの1番の遊び相手でした。
まさに家族一丸となって小さな命を守ってきたのです。
髙市家の3番目の子どもとして家族から愛情を注がれてきたピース。髙市さんは持てる全ての時間をピースのためにささげてきました。しかしそれと同時に、家族に対するある思いを募らせることになったのです。
全力で小さな命を守ったんやなと思いよって。やっぱお父さんがいろんなことをしてあげたからここまで大きくなれたんやなと思って。わが子以上やと思う。ちっちゃいときに(父に)してもらった思い出があまりないけん
飼育員として、父として はかりにかけられない思い
長男の賢悟さんは柔道家となって世界の舞台で戦ってきました。
いつもピースを最優先にしてきた髙市さんは、世界で活躍する息子の姿をその目で見ることができませんでした。休みを連続で取るのは4日までと決め、いつでも動物園に駆けつけられるようにしていたのです。
続きは↓
https://www.nhk.or.jp/matsuyama/lreport/article/003/80/
引用元: ・【愛媛】ピースと飼育員・髙市さん 離ればなれの夏 しろくまピース24歳 [ぐれ★]
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