筆を執っている本連載。毎夏、「偽善だ」「感動ポルノだ」と批判されることが多い『24時間テレビ』。
不祥事により、今夏は存続が危ぶまれていたものの、放送が強行された。白先生は『24時間テレビ』について何を思うのか。日本テレビの『24時間テレビ』が今年も放送されることが決まったらしい。昨年11月に日本テレビの系列局である日本海テレビの
幹部社員が『24時間テレビ』への募金を着服していたことが発覚。この不祥事によって番組の存続が危ぶまれていた。
流石に今年は放送を見送るのではないかと見られていたが、批判の声を無視して放送を強行するらしい。
1978年の第1回放送から半世紀近く続いた番組のテーマ「愛は地球を救う」が、今年は「愛は地球を救うのか?」に変わるとも発表された。
いきなり疑問形かよ? 自信ないのかよ? 日テレッパリらしいな。
「赤い羽根」が集めた金の一部が■藤夢乃さんの■olaboに流れて、夜の歌舞伎町を徘徊する若い女性にコンドームや化粧品などを
配る活動の費用に充てられるのは大正義という風潮だが、『24時間テレビ』が集めた金の一部がテレビ局員の飲み食いや
ギャンブルの費用になっていたのは絶対許せないという世論の高まりを感じる。
今もSNSなどでは『24時間テレビ』の放送中止を求める声が高まっているが、今回の募金着服だけが原因ではなさそうだ。
以前から毎年8月の放送が近づくたびに、ネット上では『24時間テレビ』への批判の声が噴出するのが年中行事だった。
チャリティー番組を自称しているのに出演する芸能人にギャラが支払われる問題。
芸能人ではない一般人はノーギャラでこき使うやりがい搾取。マラソンのランナーが毎回エンディング付近にゴールする茶番。
さらに近年は恒例の障害者を使った企画が、健常者を感動させるために障害者を利用するいわゆる「感動ポルノ」として批判されて
いるという。
障害者が困難を乗り越えて何かに挑戦するワンパターンな「感動ポルノ」にうんざりしている視聴者も多いのではないだろうか。
何年か前の『24時間テレビ』で放送されたダウン症の子供をオリエンタルラジオの「パーフェクトヒューマン」で踊らせる企画が
物議を醸していたが、あれはなかなか味わい深いものがあった。
・『24時間テレビ』に募金したことはないが
自分は『24時間テレビ』に募金したことはなく、そもそもそれほど頻繁に募金するタイプでもない。気が向いた時に
コンビニのレジ横の募金箱に小銭を入れる程度。そんな自分だがには積極的に喜捨(施し)するようにしていた。
コロナ禍以前、かつて自分は打倒日帝と世界同時革命を目指して頻繁に後進国を訪れていた時期があった。
なぜか日本では物乞いをしているを見たことがないが、インドやタイみたいな後進国では路上で物乞いするで溢れていた。
自分にとってはコンビニの募金箱に金を入れるよりもに直接金を渡すほうが偽善満足度が高い。
とはいってもなら無条件で金を渡していたというわけではなく、自分の中の基準で労働が難しそうな者に限定していた。
具体的には『五体不満足』の著者と同じくらいのレベルの障害者限定。このレベルの障害者は日本ではテレビでしか見たことがないが、
後進国では路上で物乞いをしているの多くが「五体不満足」だった。
自分は抗日活動をライフワークとしている義士だが、障害年金の制度が存在する日本に生まれて本当によかったと思っている。
障害者が自分の身体を見世物にしてをしないと生きていけない後進国の恐ろしさに震える。
日本では障害者を見世物にして集金しているのは『24時間テレビ』くらいしか自分は知らない。
ヘイト企業■本テレビは謝罪しろ!
文/白正男
初出/実話BUNKAタブー2024年9月号 2024.08.31
https://bunkaonline.jp/archives/5639#google_vignette
引用元: ・【テコンダー朴】 原作者白正男による正しい歴史認識と人権思想講座 障害者を見世物にする『24時間テレビ』の放送強行[9/1] [仮面ウニダー★]
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