労働市場の悪化は顕著で、中国経済の先行きが不透明な中、若者の間では「寝そべり(?平、タンピン)」や「ゴミ時間」が話題となっています。
最近、「歴史のゴミ時間」という、明らかに中国当局が好まない話題が、官製メディアを悩ませています。
これは数年前に中国の民間から出てきた「寝そべり(タンピン)」と同じように、今も広く議論されています。
ボイス・オブ・アメリカの記事は、「歴史のゴミ時間」と数年前に現れた「寝そべり」はどちらも中国のネットユーザーから出たものであると報じました。
「寝そべり」とは、現代の中国において、国民が中国共産党の特権階級によって気まぐれに切られるニラのような存在であり、無理に奮闘して何度も収穫されるよりも、むしろ寝そべることを選び、自らの体力や能力を温存し、中国共産党の特権階級に収穫されることを避けるほうが良いという意味です。
中国共産党党首の習近平氏が以前、この「寝そべり」という考え方に対する嫌悪感を示していたにもかかわらず、「寝そべり」という考え方は中国の民間で依然として広がり、多くの中国人に実践されています。
最近、中国のSNSで「歴史上のゴミのような時間」という言葉をよく見かけます。この言葉の意味は、歴史上、ある時期に全国の民衆が、長い間信じていた未来が実現されないと感じ、国が現在直面している問題を解決できないというものです。
中国国民の中には出口のない状況を感じ取り、自国の現状を「歴史のゴミ時間」と表現する人たちが現れています。
ゴミ時間」はもともとスポーツ用語で、スポーツの試合で挽回不能な大量リードを許してしまい、プレーヤーがやる気をなくし、観客も早々と帰路に就き、試合終了を待つだけの時間帯のことです。
オーストリアの経済学者ルートヴィッヒ・フォン・ミーゼス氏が、「経済規律に反し、個人が状況を変えられず、全体が失敗に向かう時期」を「歴史のゴミ時間」と表現したという説もあります。
この言葉を使う人たちは、中国の現体制に愛想を尽かしていると言えるでしょう。広く流布している中国の民間説によると、「歴史がゴミ時間に突入すると、建物が崩壊し、大船が転覆し、嘘が暴露されるなどのドラマを目にすることになる。賢者は、寝そべって劇を見て、ゴミ時間が過ぎ去るのを待つことだ」とされています。
ロイター通信で中国経済を担当する記者のジョー・キャッシュ氏は7月17日に、「中国経済の低迷がネット上で人々の雇用、収入、機会の改善見通しに対する悲観的な感情を引き起こし、『歴史のゴミのような時間』と呼ばれている」と書いています。
これは、明らかにスポーツ用語(試合は終盤に差し掛かり、結果が確定した状態)を「メイド・イン・チャイナ」のプロセスに関する議論に注入したもので、その後、中国当局によって厳しく検閲されたネット討論に発展しました。そのテーマは、「中国の労働者と投資家は努力をあきらめるべきかどうか」というものでした。
アメリカ・スタンフォード大学のスコット・ロゼール教授は、あるアンケート調査で、中国の回答者が20年前よりも悲観的であり、努力しても報われると信じていないことが分かりました。
2004年には、「わが国では努力すれば必ず報われる」と考える人が62%でしたが、2023年にはその割合が28%にまで減少しています。
https://www.visiontimesjp.com/?p=46669
中国人の間で流行る自虐ワード「ゴミ時間」
https://www.youtube.com/watch?v=PJdJTJeQntg
引用元: ・【中国】若者の間で流行る自虐ワード 「歴史のゴミ時間」・・・2004年には、努力すれば必ず報われると考える人が62%、2023年にはその割合が28%にまで減少
努力(笑)
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