■都内で賃貸住まい、手が届く物件がない
「東京のマンションは高すぎて無理。都内で買うのは諦めました」
こう話すのは、自営業の夫と5歳の息子とともに、都内の賃貸マンションで暮らす専業主婦のB子さん(38)だ。子どもが小学校に上がるタイミングでマンションを買おうと、数年前から物件をリサーチしているが、手が届く物件がなかなかない。
新築マンションはあまりの高さにとうに諦めた。探しているのは築浅のファミリータイプの中古マンションだが、中古であっても年々価格が上昇し、1億円を超える物件も少なくない。比較的手頃で「いいかも」と思った物件は、あっという間に売れてしまう。中古マンション争奪戦も熾烈だ。考えることはみな同じということか。
■5千万円なら都内より近隣県
B子さん夫婦が借入額をシミュレーションしてはじき出した予算は5千万円。頑張っても6千万円が限界だ。価格上昇とともに都内の“買えないエリア”が広がり、現在は都外も含めて探している。
「賃貸マンションだと、都内の利便性のなかなか高いエリアに住めたけど、購入となると買えるエリアがかなり限られます。夫は都心で働いていて、できれば近くで物件を探したかったのですが、あまりに高くてとても無理。通勤の問題さえクリアすれば、近隣県で探したほうが、都内よりいい条件の物件に住めるかなと思っています」(B子さん)
都内の新築マンションの価格は1億円超も珍しくなくなったが、中古マンションも、値上がり傾向が続く。
不動産調査会社の東京カンテイが発表した、今年6月の中古マンション平均希望売り出し価格は、東京都心6区(千代田、中央、港、新宿、文京、渋谷)が70平方メートル当たり1億2058万円だった。
前月と比べ1.1%高く、最高値を17 カ月連続で更新した。不動産の傾向を長年調査している、東京カンテイの井出武さんは言う。
「2013年ごろから、新築マンションには手が出ないと、中古マンションを探す動きが見られますが、現在は23区内の築浅の物件は中古であっても新築並みの値段です。夫婦でペアローンを組み高額物件を購入する人も増えてきましたが、おそらくそれは市場の10%にも満たない少数派。大半は、23区内での購入を希望しながらも、価格が高騰を続ける現在は様子を見て賃貸物件に住んでいるのではないかと見ています」
上の表は、リクルートが2月に発表した「住みたい自治体ランキング」(2024年首都圏版)の上位10位をまとめたものだ。東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城の首都圏に居住している人を対象に行った調査だが、依然として高い“23区志向”がうかがえる。
■都心6区は突出して高騰
中でも目立つのが、東京都港区を筆頭とした都心6区の人気ぶりだ。このエリアは、投資家や富裕層が資産として不動産を買い増すなどの影響が特に顕著で、23区内でも突出して不動産価格が高騰している。
「23区といっても、“都心6区とそれ以外”では、値段の上がり方が全然違います。また“23区とそれ以外の東京都下”や“首都圏の近隣県”でも、価格が大きく変わってくる。首都圏の不動産は、資産として高額物件を維持したいと考える富裕層と、住まいとして考える実需層とが大きく二極化したマーケットになっています」(井出さん)
https://news.yahoo.co.jp/articles/03abe6564e7db93ac48509c396739273ee9747c3
引用元: ・【東京のマンションは高すぎて無理、都内で買うのは諦めました】ファミリー層は郊外の中古マンションへ
親が不動産持ってる奴らは
超価値
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