総裁選に向けて小林氏が描くビジョンとは。政治ジャーナリストの青山和弘氏が直撃インタビューした。
日本経済新聞社とテレビ東京が実施した8月の世論調査で、小泉進次郎元環境大臣が23%、石破茂元幹事長が18%、高市早苗経済安全保障担当大臣が11%と続き、小林氏は8%と7月調査時点での1%から大幅に伸ばした。
これに小林氏は「ジェットコースターに乗っている感じなので、(世論調査は)全然チェックできていないです。本当に知名度ゼロからの出発なので。ありがたいです」と語った。
小林氏を推す人がいる一方で、「まだ早い、とっておくべきだ」「焦る必要はない」との考えの人も議員の中にもいたとされる。自身もそういう思いがあったのか。
「思わなかったですね。まだ若いとか、当選4回だからといった話は、確かにそういうお声をいただいたこともあったのですが、年齢とかで若いとは全く思っていないです」。
小林氏は1974年、千葉県出身。東大合格日本一の開成中学高等学校卒業後に東京大学法学部に進学。在学中は部員100人を束ねるボート部の主将を務めた。
組織をまとめる力、ブレない精神を培ったという。
卒業後は旧大蔵省(現財務省)に入省、ハーバード大学ケネディ行政大学院にも留学。在米日本大使館では一等書記官を歴任。米駐在時に、民主党・鳩山由紀夫総理の対応により日本の存在感が低下することに危機感を覚え、当時の自民党総裁・谷垣禎一氏に思いを綴った手紙を送り議員の道へ。
2012年に初当選、二階派に所属し、防衛大臣政務官を務めた。そして岸田内閣では経済安全保障担当大臣に抜擢された実力派だ。
では、総理総裁になったら何がしたいのか。「今回、出馬に踏み切ったのは、自分の政治家としてのキャリアがどうとか、正直そんなちっぽけなことはどうでも良くて、むしろ日本内外の環境がものすごく厳しい状況に置かれている」とした上で「これまで国政に挑戦したいろんな思いがあるんですけれども、常に思い続けていることは、“世界をリードできる日本にしたい”ということ。今動かなければ、数年の私たちの行動が数十年後の日本の未来を左右する、そういう局面に今日本が立っている、つまり分岐点に立っている。
そう思った以上は行動しようと。一部メディアの方からは“世代交代”と言われるのですが、世代交代を目的になんかしていない。むしろ後輩もいれば大先輩もいて、自民党の豊富な、ある意味人的な資源リソースを結集できるような自民党にしたい。そこはオール自民党でやっていきたいと思っています」と意見を述べた。
そして、多くの国民が期待する経済政策。財務省出身ということは、アベノミクスのような金のばら撒きによる景気刺激策より、支出を引き締め、国の赤字を抑える緊縮財政が優先なのか。
「まず申し上げるのは、経済が財政に優先する。つまり、経済が成長しない限り、財政・社会保障の持続可能性はなかなか担保されない。
経済を成長させていくことによって当然企業の収益は増え、所得も増えていき、自然に税収が増えていって、財政にとっても社会保障にとってもプラスになる。そういう方向で考えないといけない」
「総理総裁になったら、自分の下にその財務省の方がいるので、方針にのっとって国家運営をやっていきたいと思っています」と意気込んだ。
最後にラーメン好きだという小林氏に話を聞くと「ラーメン大好きですね。(お気に入りは)“豚骨”と答えたいんですけれど、最近は“鶏白湯”にこだわっていますね」と笑顔で応じた。
引用元: ・【総裁選・小林鷹之氏】「今、日本がものすごく厳しい状況に置かれている、分岐点に立っている、数年の私たちの行動が数十年後の日本の未来を左右する、経済が成長しない限り、社会保障の持続は担保されない」
統一協会も聞いてほしい
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