元伊藤忠商事会長、そして民間人初の中国大使を務めた丹羽宇一郎さん。仕事に生涯を捧げてきた名経営者も85歳を迎え、人生の佳境に差し掛かった。『老いた今だから』では、歳を重ねた今だからこそ見えてきた日々の楽しみ方が書かれている。
中略
ある日、それで気をよくした私は、欲張って小走りをしました。ところが、我が家のまわりは平らな道が少ないということを、うっかり忘れていた。ちょっとした坂道で蹴躓き、前のめりに転んで顔からバーンと地面に落ちてしまったんです。
おでこや顎をしたたか打ち、口の中を歯で切り、顔中血だらけになりました。そのときの傷跡は今も残っています。身体のあちこちにもダメージを受け、しばらくは家でおとなしくしているしかありませんでした。
「次にまた同じようにひっくり返って起き上がれなくなったら、もう死ぬしかない」
若い人は大げさだと思うでしょうが、八〇代も半ばになると現実味を帯びた懸念です。そう思うとさすがに怖くなり、「あまり長く帰ってこなければ、近所を見に来てくれ」と、ワイフに頼んであります。
過信は禁物だと身に沁みたので、その日のコンディションによって歩く速さや距離を加減し、自分の実力以上のことをするのはやめました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba440234f1306fc54ed674d82378a800517c96fa
引用元: ・元中国大使 丹羽宇一郎さん 転んで顔血だらけに [448218991]
ワイフ!
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