『平成の米騒動』の時と大きく異なるのは、“フリマサイト”の存在だ。コロナ渦に品切れが多発したマスクやトイレットペーパーが記憶に新しいが、不足するものがあると買い占めを行い、高値で転売する“転売ヤー”が今回も発生している。
実際にフリマサイトを見てみると、多数の米が出品されており、スーパーなどでの販売価格に比べて割高に販売されているのが分かる。
実際、平常時にスーパーで買えば5kgで2500~3000円前後の宮城県産『ひとめぼれ』がフリマアプリ上では5500円などで売られている。
10kg、20kgで出品されているケースも多く、購入されている米も数多くある。ITジャーナリストの三上洋氏は、今回の転売について以下のように分析する。
「今回、米を出品しているアカウントには、ある傾向が見て取れます。普段は洋服などを出品している、転売を生業としていない“ライトな転売ヤー”が多いのです。一部の地域で品切れしているという情報を得て、儲かるのではと考えて、軽い気持ちで出品しているのでしょう」(三上氏)
出品者の詳細を見ると、中には生産者が直接販売しているケースもあるようだが、確かに過去には米を売っていなかったアカウントが最近になって急に出品するようになったケースが散見される。
それまではゲーム関連商品を中心に千葉県から出品していたアカウントが、この夏になって急に富山県産の米を販売するようになっているケースなど、到底「生産者による販売」とは思えないものも多い。
三上氏はさらに、今回の一件に潜む危険性も指摘する。
「以前転売が問題になったマスクやトイレットペーパーと決定的に違うのは転売の対象が生鮮食品であるということです。フリマアプリで出品されている精米は、中身がちゃんとしている保証がありませんから、信頼できる出品者でなければ購入することは薦められません」
近所で買えないからといって、安易にフリマアプリなどで米を購入することはリスクをともなうのだ。
引用元: ・【令和の米騒動】米不足で転売ヤーが跋扈、フリマアプリで 「ひとめぼれ5kg 5500円」
10キロのやつ3000円で
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