市原市、養育費確保費用を補助　離婚時のADRなど

千葉県市原市はひとり親家庭に対し、子どもの養育費確保に関する費用の補助を始めた。市は第2子以降の保育料を無償化するなど子育てしやすいまちを目指している。ひとり親家庭の子どもが家庭の事情に左右されず安定した生活を送れるよう環境を整備する。市原市はひとり親家庭を支援する
離婚した家庭の両親間の養育費取り決め時に発生するADR（裁判外紛争解決手続）や調停の費用を5万円まで補助するほか、養育費の支払いに必要となる公正証書などの作成費を上限2万3000円で支給する。いずれも養育費の取り決めの対象となる子どもを扶養しているなどの条件を満たす必要がある。

市民から要望があったことを踏まえ、1日から導入した。制度の活用に先立ち、養育費など離婚前後に発生する各種問題について女性弁護士による無料の法律相談も実施する。

制度開始から半月ほどで既に数件の事前相談予約が入っているという。市の担当者は「ひとり親世帯に力添えしていきたい」と話している。

日本経済新聞　2024年8月20日 13:05
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC182MJ0Y4A810C2000000/