人間は温度を「聞く」ことができると判明、隠れた能力の発見
https://nazology.net/archives/158595
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引用元: ・人間さん、「耳で温度が聞ける」生物だった [643485443]
オカルトではありません。
イスラエルのライヒマン大学(RU)で行われた研究により、人間には水の音を聞くだけでそれが冷たいか熱いかをかなり正確に判別できることが示されました。
これまで「温度を聞く」という現象は非常識であると考えられており多くの研究者たちによって否定されてきましたが、新たな研究ではこの能力が生涯をかけた学習によって後天的に獲得されている可能性が示されました。
また研究では音のどんな要素を温度の判別に使っているかの分析が行われており、意外な結果も得られました。
そもそも温度は聞けるのか?
夏になると風鈴の涼し気な音が暑さを癒してくれます。
水のせせらぎも涼しさを増す音として一般には認知されています。
一方、暖炉やキャンプファイヤーで燃える木のパチパチという音や、石炭をほおばった旧式のストーブから聞こえるボォボォという炎の音からは、暖かさを感じることでしょう。
このように私たちの熱さや涼しさの印象は、音と無縁ではありません。
(中略)
しかし旧来の脳科学では、視覚は視覚野、聴覚は聴覚皮質、触覚は感覚皮質で知覚され、対応する脳回路が最初から最後まで大きく異なると考えられています。
(中略)
そこで今回ライヒマン大学の研究者たちは改めて人間が冷たい水と熱い水の音を聞きわけられるかを調べることにしました。
謎を解明するため研究者たちは84人の被験者を用意し、あらかじめ録音しておいた冷たい水の音(5℃・10℃)と熱い水の音(85℃・90℃)を聞かせ、予測される水の温度レベルを0%から100%の間で答えてもらうことにしました。
https://i.imgur.com/ez7x3tq.jpeg
すると上のグラフのように5℃と10℃の水の音に対して被験者たちは水の温度レベルを平均して30%%前後だと回答し、85℃と90℃の水の音に対しては70%前後であると回答しまし、音と温度の間に明白な相関関係があることが示されました。
この結果は人間は音を聞くだけで水の温度を偶然を遥かに超えた正確性で言い当てられることを示します。
しかしそうなると気になるのが、この温度を聞く能力が先天性のものなのか、学習によって身に付いたものなのかです。
(中略)
この結果はから研究者たちは「温度を聞く能力は学習によって後天的に付与される」と結論しました。
では具体的に、人間の聴覚は水の音の何に反応して温度を聞き分けていたのでしょうか?
人間もAIも音だけで水の温度を聞き分けられるとしたら、いったいどんな音を判断材料にしているのか?
先に述べたように、既存の研究では熱い水と冷たい水には明白な音響的違いはないとされています。
(中略)
しかし研究者たちが新たにクロマベクトルと呼ばれる音の特徴を調べたところ、熱い水と冷たい水の間に有意な差がみられることが明らかになりました。
音の調性(音楽的な高さや和音)を分析するための音響特徴の一つです。
クロマベクトルを調べることで、特定の音の周波数成分がどの音階(C、C♯、Dなど)の音を強く含んでいるかを知ることができます。
この結果は、AIも人間も水の複雑な音を和音として処理し、そのなかで目立つ音階と温度の関係を結び付けている可能性を示します。
研究者たちは視覚や聴覚と違い、温度を処理する脳領域が脳全体に広がっていることが何らかの役割を果たしている可能性があると述べています。
また今回の研究は、人間は多種類の感覚を統合する能力が、想定していたよりも優れている可能性を示しています。
もしかしたら私たちが気付いていないだけで、視覚を聞いたり温度をみたりする能力が人間にも存在するのかもしれません。
(終わり)
新しいスタンドの話か?
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