進次郎に立ちはだかる「超エリート総裁候補」
麻生が最近、目をつけ始めた総裁候補がいる。”コバホーク”こと小林鷹之(49歳)だ。
「小林氏は東大法学部を卒業後、’99年に大蔵省(現財務省)に入省。財務官僚として勤務する傍ら、米ハーバード大ケネディ行政大学院に留学したエリートです。大学時代はボート部で主将を務めるなど、文武両道な一面も併せ持っています。
’12年衆院選で千葉2区から出馬し、初当選。二階派に所属し、順調にキャリアを重ね、’21年10月の岸田内閣発足時には、当選3回ながらも初代・経済安保担当相に抜擢された。若手・中堅でも随一の『政策通』として知られています」(前出・全国紙政治部記者)
この小林の後見人を公言しているのが、麻生派の甘利だ。小林は、甘利が座長の「新国際秩序創造戦略本部」で事務局長を務めるなど、甘利のもとで経済安保戦略に汗を流してきた。その甘利が、麻生と小林のパイプ役になっているという。
「麻生さんの総裁選のカードは岸田、茂木、河野だったが、すべて使えなくなった。そこへ甘利さんが小林さんを連れてきた。憲法改正にも前向きで、麻生さんがこだわっている9条への自衛隊明記にも賛同している。麻生さんからすれば渡りに船というわけです。
小林さんであれば、刷新感という点でも進次郎さんと渡り合える。大野敬太郎さんや旧派の福田達夫さんなどの中堅も推しており、勢いがあります」(自民党関係者)
岸田の不出馬会見の日の夜にも、大野をはじめとした若手・中堅議員たちが赤坂議員宿舎で小林を囲んだ。小林のバックに麻生がつけば、菅─進次郎にとっては大きな脅威だ。さらにここに「菅憎し」の岸田が乗っかれば、一大勢力となる。
しかし、小林にも弱点がある。
「もともと同じ派閥だった旧二階派の武田良太さんが、小林さんの総裁選出馬をよく思っていないのです。武田さんと麻生さんは地元・福岡政界で覇権を争ってきたライバル同士。小林さんの陰に、麻生さんの気配を感じ取った武田さんは、旧二階派として小林さんのことを推すことはないと言っています」(二階派ベテラン議員)
そして、進次郎が小林に圧倒的に勝っている点がある。知名度だ。
「今回の総裁選は派閥の枠組みがないため、長老たちによるコントロールが利かない。そのため、進次郎、小林に加えて、茂木や河野、場合によっては石破や野田聖子、高市早苗、林芳正、加藤勝信など候補者が乱立することが考えられます。
となると1回目の投票では票が分散し、誰も過半数を獲れません。仮に進次郎と小林の決選投票となれば、議員たちは次の衆院選のことを考えます。そうなると、小林では選挙の顔としてあまりに弱い。多くの議員が進次郎に投票するのではないでしょうか」(前出・菅グループ中堅議員)
進次郎総理の誕生、そして進次郎が馬脚を現す前に解散総選挙へ、という中国リオが自民党内で主流になりつつある。
政治アナリストの伊藤惇夫氏が語る。
「私は進次郎さんのことを『天才子役』と呼んできました。若い頃からチヤホヤされて、政治家としてちゃんとした実力をつけられなかったという意味です。彼を持ち上げる動きがあるとしたら、『神輿は軽くてパーがいい』ということなんでしょう。自民党のベテラン、腹黒い連中のオモチャにされようとしているようにしか見えません」
進次郎と小林、若いが政治家としての能力が未知数の2人が一騎打ちを行う?そうなればたしかに世間の注目を集め、総裁選は盛り上がるかもしれない。
しかし、背後から2人を自分たちの思い通りに操っているのは、古い自民党体質が染み付いたベテラン議員たちだ。
表紙がどれだけ新しくなっても、中身はいつまでも変わらない。それが自民党なのかもしれない。
引用元: ・【週刊現代】小泉進次郎総理の誕生、そして進次郎が馬脚を現す前に解散総選挙・・・政治アナリストの伊藤惇夫氏 「神輿は軽くてパーがいいということなんでしょう」
民主党のブレーンが言うことだから
旧民主にとってはこれが良いなぁ。と言う
筋書きなんだろうな。
言われてるらしいね
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