一方で、仕事を奪われかねない一般タクシー業界は危機感をあらわにしており、既存産業とのあつれきも表面化し始めた。
◇運転はスムーズ
8月、炎天下の武漢市内。通常の配車サービスと同様、専用アプリに乗車地と目的地を打ち込むと、無人タクシーが迎えに来た。
車内は空調が効いており、シートベルトを締めると出発。車内モニターでは目的地までの経路や周囲の交通状況を確認でき、音楽も楽しめた。
運転も極めてスムーズで丁寧だ。センサー技術「LiDAR(ライダー)」やカメラで周囲の状況を常に把握しており、100キロ近いスピードでの走行や車線変更も安定していた。
交差点では信号無視をして横断する歩行者がいたが、それを正確に認識し、距離を置いて停止した。
運賃は有人タクシーと比べ、4割ほど安い。導入当初、安全面を不安視していた市民からの評判も上々だ。
ただ、乗車・降車地点があらかじめアプリ内で限定されているなど実際の利用には制約もあり、利便性には解決すべき課題も残る。
◇「事故ゼロ」主張
無人タクシーを運営するのは業界にいち早く参入したIT大手「百度(バイドゥ)」。武漢では安全監視員が乗車しない完全無人タクシーが400台以上運行し、1台当たり1日に20回以上サービスを提供。来年に市内の営業収支は黒字化すると見込んでいる。バッテリー交換や車内掃除の自動化などでコスト削減も図る。
百度は北京など11都市でサービスを展開しており、今年4月中旬までに総走行距離は1億キロを突破。600万回のサービスを提供した。
懸念される安全面では「無人タクシー側が原因となった事故はゼロ」と主張している。
ただ、無人タクシーは交通法規を厳格に守るために一時停車することも多く、武漢では通勤時間帯に渋滞の原因になっていると苦情も出ている。
また、運賃の安さは一般のタクシーの脅威となっており、「収入が激減した」と不満を募らせた運転手らが規制を求めて市当局に押し寄せる騒ぎも起きた。
引用元: ・【中国、無人タクシーじわり浸透】武漢は400台超、市民の足に、運賃は有人タクシーと比べ、4割ほど安い 「無人タクシー側が原因となった事故はゼロ」
酷ければ交通事故で始末しようとするんじゃないかって妄想しちゃうなぁ
逃亡犯とかをタクシーに閉じ込めて警察に逮捕させる仕組みぐらいなら画期的と思うけど
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