【日韓歴史】 京都側が否定、もてなし受けていた蔚山椿（五色八重散椿）が失墜…新象徴花はツツジに変更（蔚山中区）

蔚山中区の新しい区花に決まったツツジ

蔚山市庁の広場にあった蔚山椿。現在は「蔚山椿」という名札を取り外した状態だ。写真、蔚山中区
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蔚山市役所の広場にある五色八重、蔚山椿とも呼ばれる。
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韓・日間の根拠のない歴史的論争で結論が出た蔚山（ウルサン）の五色八重「椿」が、8年を守った区花の座も失うことになった。これに先立ち蔚山市は、市庁の前庭に植えて誇っていた樹齢41年の椿の名札（蔚山椿）を外し、案内板まで全部引き抜いてしまった。

蔚山椿は1590年代、日本の将帥が美しさにほれて蔚山にあったツバキを日本に持って行って、以降400年ぶりに後孫のツバキを韓国内に再び持ち込んで市庁広場に植えたという韓日起源説に従い、口話として使われるなど蔚山の誇りとされてきた。

蔚山中区は、「蔚山椿起源説が歴史的史料・学問的根拠がない話として蔚山歴史研究所が確認しただけに、公式的に区花の地位を剥奪して、代わりに『ツツジ』を使うことにした」と31日、明らかにした。 これを受けて中区は、ツツジを新たな区花に確定するための手続きを進めている。9月までに象徴物管理条例関連手続きが済めば、ツツジが中区の最終区花として公表される。自治体の広報や書類など各種資料にも、従来のツバキの代わりにツツジにすべて変わる。

中区関係者は、「住民たちが推薦した46種の花の中から、レンギョウ、シャクヤク、ツツジの3種に候補をしぼってアンケートを行い、ツツジに決定した」とし、「ツツジは生命力が強く、日常の中で簡単に見ることができて親しみがあるのが長所」と説明した。

蔚山椿の地位は去年、起源説の真偽論難に包み込まれ揺れ始めた。当時、社団法人韓国湿地環境保全連合朝鮮人・ウギュ博士はあるメディアの寄稿文で、「（蔚山市が）ツバキについてきちんと考証しないで、広報にだけ神経を使っていたため、でたらめな情報が拡大再生産されている」と主張した。彼は、「駐日大使館の文化教育担当領事と元駐日教育官などの協力を得て調査したが、蔚山市庁の前庭に植えた椿と日本の五色八重散椿は、樹形、葉の模様、花咲く時期などが全て異なり、同じ木として見られなかった」と主張した。

ある文化解説士も同じ時期に蔚山地域の報道機関に情報提供し、「京都の歴史資料館に、『蔚山椿説話の根拠や史料』があるか」を尋ねたが、京都側が書面を通じて根拠になる史料や資料集などは公式発刊したことがなく、確認できないと明らかにしてきた」と伝えた。

これまで蔚山椿は壬辰倭乱当時、倭将の加藤清正が蔚山鶴城（ハン）で初めて発見したと伝えられた。このツバキを日本に持ち帰り、豊臣秀吉に捧げて、秀吉は自身と縁があった京都の寺院（地蔵院）にこれを寄贈した知られる。

以降1989年、韓国芸総蔚山支部関係者などが地蔵院でツバキの木を発見し、地域団体と仏教界などが返還運動を展開した。1992年5月、後孫の木一本が韓国に入ってきて、その木が蔚山市庁の前庭に再び植えられたという話が蔚山椿起源説の核心だ。

蔚山中区庁の近くで会った会社員イ・ジンヒョンさん（36）は、「結局、確認できない韓・日起源説だけを見て区花に決め数年間使ったということではないか」とし、「まともに考証しなかったという点で、自治体のイメージが毀損されたようで残念だ」と話した。

キム・ユンホ記者

中央日報（韓国語版）
https://n.news.naver.com/article/025/0003376908

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