舛添氏は、ウクライナ軍がロシア南西部クルスク州で越境攻撃を続けていることに言及。「ウクライナ軍のロシアへの越境攻撃、ウクライナ戦争の勝利へとつながるとは思えない」とし、「焦った上でのギャンブルである」と推測した。
続けて「ウクライナによるアフリカのサヘル諸国でのISやアルカイダ支援も、米仏の怒りを買い、西側の結束を乱す」と懸念し、「藁をもつかもうとするゼレンスキー大統領の愚策としか言いようがない」とした。
8/13(火) 9:54配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ceb8a11c6bdbd122127755075a6d1a55fe763ee
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問題は、今回の奇襲攻撃が戦局を大きく転換させ、ウクライナの勝利・ロシアの敗北につながるかどうかということである。
ロシアは、石油・天然ガス、食料など豊富な資源を有するとともに、核兵器を保有している。プーチン政権が内部から崩壊する兆しもない。同盟国ベラルーシもウクライナ牽制の手を休めてはいない。
ウクライナ国内には厭戦気分が高まりつつある。「停戦実現のためには領土割譲もやむなし」という意見の人は、開戦当初は国民の1割しかいなかったが、最近では3割以上に増えている。
トランプは、11月の米大統領選挙で勝利すれば即座に停戦を実現させると豪語している。今のところ、有権者の支持は、カマラ・ハリスと拮抗しているが、トランプが大統領に再選される可能性はあり、その場合に備えて、ウクライナも停戦の準備をしておかなければならない。対露交渉を少しでも有利に進めるための手段として、ロシア領の占領を実行した可能性はある。
■原油供給を妨害
さらに、ウクライナは自らの立場を強化するために、ロシアの石油大手のルクオイルを制裁対象にして、原油の供給を停止した。
このロシア原油は、ロシア南西部からベラルーシに伸びるパイプライン「ドルージュバ」によってEU諸国に供給されている。ドルージュバは、ベラルーシで枝分かれし、北ルートはポーランド、ドイツへ、南ルートはウクライナを経由してハンガリー、スロバキア、チェコへ原油を供給している。
ウクライナは南ルートの供給を停止することによって、ロシアに経済的打撃を与えると共に、ウクライナ支援に消極的なハンガリーやスロバキアを牽制することを狙っている。
ハンガリーのオルバン首相はロシア寄りの姿勢を一貫して示しており、7月にEU議長国となっても、その方針を変えていない。また、スロバキアでは、昨年9月30日の総選挙でウクライナへの武器支援に反対する政党が勝ち、政権に就いている。この両国はウクライナへの反発を強めているが、今後の展開には注意が必要である。
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そのロシアと戦っているのがウクライナである。ウクライナにとっては、ロシアが支援し、ウクライナ戦争ではロシアを支持するマリやニジェールなどの軍事政権も敵である。そこで、サヘルの軍事政権の敵であるISやアルカイダにウクライナは支援の手を差し伸べたのである。
これは最悪の選択である。アルカイダによる2001年9月11日の同時多発テロで多くの犠牲者を出したアメリカ、そしてISのテロで治安が悪化しているフランスなどの西側諸国が、それを許すはずがない。そのことに考えが及ばないのが、ゼレンスキーの無能なところである。
7月に、マリでロシアの傭兵部隊が反政府勢力の攻撃を受け、多数の死傷者が出たが、ウクライナが反政府勢力に情報提供するなどの支援を行ったとして、マリはウクライナと断交した。これは論理的には間違っていない。
ところが、スウェーデンの国際開発担当大臣が、8月7日に「ロシアのウクライナ侵略を支持しながら、我々から援助を受け取るな」とXに投稿したため、マリは、8月9日、駐在スウェーデン大使に72時間以内にマリから退去することを求めた。
スウェーデン政府の大臣の投稿は愚策である。ウクライナ支援で西側がまとまるためには、国際テロ組織のISやアルカイダなど絶対に支持してはならず、テロリストと戦っているサヘル諸国と争うべきではない。ゼレンスキー政権の間違ったアフリカ政策こそ糾弾すべきなのである。
アメリカやフランスは、ゼレンスキーに裏切られたという感を強めている。貧すれば鈍す……何にでも飛びつくゼレンスキーからは、勝利は遠ざかっている。(舛添要一)
8/14(水) 6:10配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/e2346cc5e7996ce16b44c230a716f6df66420f58
引用元: ・舛添要一氏、ウクライナのロシア越境攻撃「藁をもつかもうとするゼレンスキーの愚策としか言いようがない」「IS支援も米仏の怒りを買う」 [樽悶★]
誰かドラゴボで例えて
宗男の話しを聞け!
鈴木宗男「行ってるんだよ」
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