2021年1月6日に起きたアメリカ連邦議会議事堂襲撃事件で、旗ざおなどを武器に警察官たちを攻撃した罪で、
カリフォルニア州在住の男性が禁錮20年の量刑を言い渡された。
議会襲撃に関してこれまでに言い渡された中でも、特に重い量刑の一つ。首都ワシントンの米連邦地裁で開かれていた公判で、検察側は、デイヴィッド・デンプシー被告(37)は、議会襲撃に参加した中でも特に暴力的な一人だったと主張していた。
訴えによると、被告は「自分の手足や旗ざお、松葉づえ、ペッパースプレー、壊れた家具の破片」などを使って警察を攻撃し、少なくとも2人の警官に負傷させた。
連邦地裁のロイス・ランバース裁判長は、「1月6日のあなたの行動はきわめて悪質だった。その場の勢いにのまれたわけでは決してない」と、被告人に伝えた。
デンプシー被告は、複数の警官への暴行について有罪を認めている。
同被告は、ファストフード店スタッフや建設作業員として働いていた。調べによると、強盗や麻薬密売などの罪で繰り返し有罪となっている。
検察は、被告が議会襲撃時に防弾チョッキを身に着け、フェイスカバーで顔をほとんど覆っていたと主張。
被告はその状態で他の襲撃参加者の上をよじ登りながら議事堂への階段を突進し、警官のヘルメットをたたき、フェイスシールドを割るなどしたという。
量刑言い渡し前の論告で検察は、「デイヴィッド・デンプシーは政治的暴力を体現した人間だ」と主張した。
米報道によると、被告は自分の行動を「非常に深く反省」しているという。
議会襲撃については、1000人以上が逮捕され、すでに数百人が有罪判決を受けている。
禁錮20年よりも重い量刑の対象となったのは、極右団体「プラウド・ボーイズ」の元リーダー、ヘンリー・「エンリケ」・タリオ受刑者のみ。
襲撃を計画したとして反乱共謀の罪で有罪になったタリオ受刑者は、2023年9月に禁錮22年を言い渡されている。
引用元: ・アメリカ議会襲撃で警官を旗ざおで攻撃、男に禁錮20年 [ごまカンパチ★]
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