中国で「ミシュラン星付きの名店」が未曾有の閉店ラッシュ…北京の「美食家先生」が嘆く「止まらない不景気」の実態

https://news.yahoo.co.jp/articles/47dc9eff26babce038a224362fbcb47687e34192
■「中華料理の革命」と言われた店さえ…
「食欲の夏」(？)である。
北京に住んでいた胡錦濤政権末期につき合いがあった、財界人の「美食家(グルメ)先生」と再会した。今回の訪日の目的は「ミシュランガイド東京」で星付きの店を食べ歩くことだそうで、私もある晩、同席の栄に浴した。
高層ホテル上階を占める店から夕陽が沈んでいく絶景を眺めながら、「美食家先生」が、ため息交じりに語った。
「東京は素晴らしい！　それに比べてわが中国では、ミシュランの星付きだった名店の閉店ラッシュが起こっている。
北京で中華料理の革命を起こしたと称賛された三里屯の『京雅堂』は、6月末をもって閉店した。
各国の大使館の人々から、ヨーロッパで食する西洋料理より旨いと言われていた『Opera BOMBANA』も、この春に忽然と閉店。
東アジアで最も名声を得ていたタイ料理の名店『摩登泰』も同様だ。
上海でも、行きつけにしていた南京東路の『喜粤8号』(広東料理)が潰れてしまった……」

■名コックたちは「海外流出」
高級店の閉店が相次ぐ原因は、景気悪化に歯止めがかからないことだ。
「何とか営業を続けている星付きの店も、この頃は料理やサービスの質の低下が甚だしい」

私は眼前のご馳走に心を奪われ、すっかり聞き役に回ってしまったが、最後に先生がつぶやいた。
「いま中国では、『名厨』(名コック)たちが続々と海外に脱出している。日本にも、この異常な円安さえなければ、大勢やって来るだろうにね」

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