スロー地震は2011年の東日本大震災などの巨大地震の前にも観測された。
専門家は「今のところ大地震に直結する可能性は低いが、大規模な現象になって次の地震の引き金にならないか注視が必要だ」と指摘する。
気象庁などの観測によると日向灘で地震が発生した直後の午後5時ごろから、三重県や愛知県の地下で「スロー地震」が発生したことがわかった。
東京大学地震研究所の小原一成教授は「大地震が起きた後に遠隔地でスロー地震が発生することはよくある」と指摘する。
小原教授によると、05年のスマトラ沖地震でも南海トラフでスロー地震を観測した。
ただ、過去の大地震の前にスロー地震が観測された例も少なくない。
11年3月に発生した東日本大震災でも、発生の約1カ月前に震源周辺でスロー地震が起き、その後大きな地震が発生した。
通常の地震と比べて放出するエネルギーは極めて小さいが、ひずみを近隣の領域に与える。そのため大地震を引き起こす可能性が指摘されている指摘されている。
17~18年にメキシコで発生した複数の大地震では、ひとつ目の地震が発生した後で起きたスロー地震が、別の地震を誘発した可能性があると京都大学の研究チームが指摘している。
この事例では17年9月に発生したモーメントマグニチュード(国際的な地震指標、Mw)8.2の地震によって通常と異なるスロー地震が発生し、9月のMw7.1の地震や18年2月のMw7.2の地震を誘発したという。
小原教授は「今回観測されたスロー地震は非常に微弱だが、今後大規模なスロー地震に成長する可能性はゼロではない。そうなれば大きな地震の引き金になる恐れもあり、注視が必要だ」と指摘する。
引用元: ・【三重県や愛知県の地下でスロー地震が発生】日向灘地震の直後
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