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<パリオリンピック(五輪):レスリング>◇6日(日本時間7日)◇女子68キロ級◇シャンドマルス・アリーナ
女子68キロ級の尾崎野乃香(21=慶大)が銅メダルを獲得した。3位決定戦でブレッシング・オボルドゥドゥ(ナイジェリア)を3-0で下した。
金メダルへの道は5日の準々決勝で途絶えた。東京五輪3位のジュマナザロワに6-6の内容差でリードしながら、残り10秒を切って受け身になって逆転を許した。「本当に負けてしまったんだな…」とこぼしてから一夜を過ごし、気持ちをつなぎとめ、敗者復活戦からメダルを目指した。
「1度どん底をみた後にはい上がって試合することで勇気とかあきらめない思いとか見せたかった」
一昨年に世界選手権制覇を果たした62キロ級で代表落選し、階級を上げてまでたどり着いたパリの舞台だった。気づいたのは新たな自分を見つける愉しさだった。「ムキムキになっていくことがうれしくて。足とかも太くなって、『太くなったね』と言われるとほんとうれしい。キン肉マンみたいになりたいというのがあります」と声を弾ませた。
格闘技に取り組む1人の女性として、「『戦ってる女性はかっこいいでしょ』と見せたいところがあった」と、元々望んできた。自分を追い込んでいるからこそ、筋肉が付く。それが階級を上げたことで強調された。従来通り62キロ級で世界一を目指していれば、知る事はなかった感覚だった。思わぬ理想像に「かっこよさ」を提示したいとパリの地を踏んだ。
レスリング界で珍しい慶大生。文武両道で五輪制覇という高い理想も追い求めてきた。それも既存の枠組みではなく、既成の価値観ではない領域で人生を進みたかったから。「困難なことは多いですし、大変なことの方が多い。この道を選んで良かったと思いますけど、簡単な道ではなかったなという思いでいます。ただ、全くもって後悔もしてませんし、この選択をして良かったと思います」。五輪前に歩みを振り返っていた。金メダルには届かなかった。ただ、その道に誇りを持って戦い抜いた。
表彰台では泣きながら何度もメダルにキスをした。
「昨日は4年後と言い切れなかったですけど、今日は次は4年後絶対に目指すと心から思えたんで次にむけて頑張ります」。銅メダルの喜びの後、再び金メダルへの戦いが始まる。
◆尾崎野乃香(おざき・ののか)2003年(平15)3月23日、東京都生まれ。7歳でテレビで見た吉田沙保里に憧れ競技開始。帝京高から慶大へ。女子62キロ級で世界選手権は21年3位、22年優勝。23年杭州アジア大会銀メダル。166センチ。
引用元: ・【レスリング】尾崎野乃香、銅メダル獲得!敗者復活戦から意地の表彰台 文武両道の慶大生 [征夷大将軍★]
片隅で震えるレベルw
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