〈 マミーはやってないと思う。母親だからって訳じゃない。被害者を思えば軽々しく言えないけど、やっぱりマミーがやったとするにはおかしなことが多すぎる。だから僕は映画で訴えることにしたんだ。〉
映画『マミー』が斬新なのは、有名な和歌山毒物カレー事件を描くのに、死刑が確定し、無実を訴えている林眞須美本人ではなく、その長男を軸に据えたことだろう。当時長男は、母親を「マミー」と呼んでいた。
(略)
長男が投稿した面会室での会話
当事者の家族がなぜここまで追い詰められねばならないのか? 監督の心中も察せられた。だが、ことは再び急展開を見せる。この日、長男は大阪拘置所にいる“マミー”に面会に訪れた。その後の投稿によると、こんなやり取りがあったという。
母「それで映画どうなん? 観たん?」
長男「観たよ。すごくよく出来ていると思う。思いのほか反響が大きくて、沢山の人に見てもらえそうやなって浮かれてたわ」
反響が大きい分、悪意を向けられることも増えて落ち込む。そこまでリスクを負ってやるべきか迷っていると伝えると、
母「あんたがイヤな思いするんやったら、せんでいいよ」
上映は無実を訴える力になるはずだが、あっさり中止を受け入れた。
長男「一回監督に相談してみるわ」
同世代の人たちは日々楽しく暮らしているのに、自分には「親を早く殺せ」と悪意ある言葉がネットで浴びせられる。その気持ちはわからんやろ?と話すと、しばし沈黙の後、
母「ぼくちゃん、林家はいつも楽観やで。元気いっぱいやっていこう」
そう答えながら、少し泣いていた。
長男「なんで死刑囚に励まされてんねん(笑)」
そう告げて面会室を後にすると、閉じたドアの向こうから大きな声で、
母「死刑囚って言うなっ!」
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https://news.yahoo.co.jp/articles/66cee92026f001773b0fad6e5999d4c6b6c90953
引用元: ・【映画】「死刑囚って言うなっ!」 和歌山毒物カレー事件・林眞須美が、長男に投げかけた“言葉の真意”〈映画『マミー』〉 [ネギうどん★]
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