「エグっ」「恐ろしい…」。神戸・三宮センター街の野村証券神戸支店前。株価ボードを前に、道行く人が口走った。終値をスマートフォンで写真に収める人、各銘柄の下げ幅を苦笑交じりに電話で読み上げる人もみられた。
「(8月)1、2日(の株価下落)でまずいと思ったが、今日で5千万~7千万円が吹き飛んだ」。神戸市垂水区の男性(70)は終値をメモに取り、力なく笑った。保有する大半がトヨタ自動車株で、「購入時より千円近く下がった」という。それでも「過去にも痛い目を見たし、今日みたいなこともあると割り切るしかない」といい、保有を続ける考えだ。
「3万円を超えた時から漫画みたいと思っていた。上がったものは下がるからね」と同市灘区の会社役員の女性(76)。かつてブラックマンデーも見届けたといい「狼狽している場合じゃない。帰って研究します」と家路を急いだ。
約20銘柄を保有する淡路市の農業の男性(70)は「まだ底に入っていないのでは」とみる。「配当や優待が目的の銘柄もある。売買せず様子を見たい」
□ □
8年前から投資信託を1千万円以上、運用してきたという神戸市垂水区の主婦(58)は「少し前に利益が出て、もう少し上がるかもと様子見していた。短期間でこんなに下がるなんて」と落胆を隠さない。「怖くてしばらく株価は見たくない」と嘆くが、一方で「待てば必ず戻ると思う。下がり切ったら買い足すことも考えている」。
国はNISAの拡充などで、投資による資産形成を促してきた。新NISAを利用する同市兵庫区の男性会社員(23)は「年金など将来への不安から、周りの同世代も始めている。スマホで下げ幅を見てぎょっとしたけど、長い目で見ればまた上がるはず」と、こちらも静観する構えだ。
□ □
小売り事業者は、消費者心理への冷や水になりかねないと神経をとがらせる。「ただでさえ、物価高で財布のひもが固くなっているのに…」。神戸阪急(神戸市中央区)の杉崎聡店長は案じる。
為替相場も一時1ドル=141円台と約7カ月ぶりの円高ドル安水準となり「好調なインバウンド(訪日客)消費の逆風になりかねない」とマイナス影響を警戒した。(広岡磨璃、斉藤正志、大高 碧)
神戸新聞 2024/8/6 05:30
https://www.kobe-np.co.jp/news/economy/202408/0017973698.shtml
引用元: ・「5千万円超が吹き飛んだ」東証史上最大の下落、兵庫の投資家落胆 値動きを静観する見方も [蚤の市★]
バカかよ
コメント