「日本では(こうした判定は)あまりない。日本の審判は委員長がきめ細やかに指導する。あのような絞め技は危険な状態なので、一番大切に教わる」
と指摘があった。審判の下したジャッジが覆らないルールとはいえ、「待て」の後で「一本」を取るという論理的にあり得ないジャッジをした審判、「待て」の後で相手選手を絞め続けたガルリゴス選手の両者への批判は当然のことだろう。
ガルリゴス選手の母国スペイン(MARCA、7月27日、https://www.marca.com/juegos-olimpicos/judo/2024/07/27/66a5450aca4741706a8b4572.html)では、逆にガルリゴス選手を擁護する報道があった。「パリ大会で我が国初のメダルを獲得したスペイン人は、準々決勝で永山竜樹を破った後、日本から脅迫を受けていた。実際に日本人選手は試合終了後に握手をしなかった。そして、そこから論争が始まった」という内容だ。
また、ガルリゴス選手のコーチであるキノ・ルイス氏は、「ガルリゴス選手に対して日本から不快なメッセージが届いているのだが、なぜなのか理解できない。フラン(ガルリゴス選手)は自分の仕事をしただけだ。何を抗議しているのかわからない」とコメントしている。さらに「負け方を知らないといけないし、エレガントでないといけない。どうして挨拶しなかったのだろう?」と述べた。
しかし、ガルリゴス選手を擁護したのはスペイン紙だけではなかった。永山選手の試合後の行動を「スポーツマンシップに反する」と報じたのは、米国メディア「エッセンシャリースポーツ」(7月27日)である。記事全体が永山選手への批判に満ちている。
「多くのファンは、永山の行為は常軌を逸していると考えていた。柔道は、実践的な格闘技でありながら、相手への思いやりを併せ持つことで発展してきた。あるファンは、『日本人はスポーツにおける価値観と敬意を思い起こすべきだ』と指摘した」
「別のファンも同意した。『日本人はなんて性格が悪いんだ。悪い敗者、ライバルと審判を侮蔑する…スポーツマンシップに反するとして失格にすべきだ』」
「彼のオリンピックの旅で話題になるのは、たとえ判定に争いがあったとしても、対戦相手に対する彼の態度だろう」
永山選手の怒りは誤審に対するものだけでなく、「待て」の後に絞め技を続けたガルリゴス選手に向けられていたのだ。競技場の観衆がそのことに気づいていないため、その観衆の怒りをそのまま永山選手にぶつけるのはおかしな話である。
詳しくはこちら(抜粋)
https://news.yahoo.co.jp/articles/146e77ed3e65e8eee9756a8d3ab56c41d492eb9a
引用元: ・【パリ五輪】「日本人はなんて性格が悪いんだ」柔道銅・永山の抗議に米メディアが批難、母国スペイン紙は「日本から脅迫うけていた」
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