このような人々は通常、各地の図書館に通い、そこを待機期間の避難場所としています。
中国のウェブメディア「澎湃新聞」の報道によると、多くの解雇された人々が毎日図書館に隠れて、まだ働いているふりをしています。記者はそのうちの何人かにインタビューし、彼らの心境を語ってもらいました。
40歳女性の莫莉さんは、多くの会社が人員削減を行ったため、何度も仕事を変えざるを得ず、現在も安定していないと明かしました。彼女は、毎週3、4日は図書館にこもり、有名人の伝記を読み、本の中の物語で自分を癒やし、生活を続ける勇気を得ていると述べました。
彼女は以前、有名な外資系企業で数年働いていましたが、まさかリストラされるとは思っていなかったといいます。その後、何度も転職を繰り返しましたが、結果として何度も解雇されました。現在、仕事探しの月給希望を6000元(約13万円)に下げても面接の機会を得ることができません。
莫莉さんは、自分が失業中であることを知っているのは夫だけで、他の家族は誰も知らないと述べました。「両親が失業していると知ったら、心配をかけるだけで、知らない方がいい。だから毎日早く出かけて、仕事に行く時間に合わせて図書館に行き、夕方5時か6時に帰る」
易浩さん(男性)は、かつてIT業界の大企業でプロダクトマネージャーを務めていましたが、無情なリストラから逃れられませんでした。彼も現在、毎日図書館にこもり、失業後の仕事探し期間中の避難所として利用しています。彼は数え切れないほどの履歴書を送り出し、何度も面接を受ける中で、中国の職場の不確実性を深く実感しています。
唐?さん(女性)は、一線の大都市で職を失ってから故郷の貴州省に戻りました。その後、毎日図書館で公務員試験の準備に明け暮れ、公務員に受かることで仕事を安定させたいと願っています。
シンガポールの中国語新聞「聯合早報」の記者が深セン市の竜華区内の図書館を訪れたところ、平日だったがほぼ満席状態でした。多くは若者で、パソコンで履歴書を書いたり、動画を見ていたり、机に突っ伏して眠っている人もいました。
深セン市当局が発表したデータによると、今年第1四半期(1-3月)の新規失業者登録数は前年同期比で40.1%増加し、前期比で15%増加しています。
この数字には、登録していない人や以前に登録した失業者、失業後も自分で社会保険基金を支払っている人は含まれていません。
実際の失業者総数の一部しか公開されていませんが、このデータは深セン市当局の公式ウェブサイトから削除されました。深セン市は2022年から、失業率そのものは公開しなくなりました。
ただし、中央政府国家統計局の発表では、今年第1四半期の全国都市部の調査失業率は平均5.2%で、前年同期より0.3ポイント下落しました。
失業率の高い若年層も、今年4月の失業率は14.7%で、前月の15.3%を下回りました。この数字が現実離れしていると考える人は多いです。
ソーシャルメディア上では、深セン市在住の多くの失業者が、家族に心配させないために、失業したことを隠して図書館やカフェなどに「仕事に行くふり」していると投稿しました。
記者の取材や調査によると、深セン市の多くの産業、特に金融とテクノロジー業界は、中国国内の経済環境が不安定な中、不確実性に対処するため、従業員を解雇したり、雇用を減らしたりしているといいます。
なんなら害人の方が受けやすいまである
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