激戦州ペンシルベニアでも支持率49%で並ぶ-FOX世論調査
民主党のハリス米副大統領が、共和党のトランプ前大統領との支持率の差を縮めている。
選挙戦から撤退したバイデン大統領に代わる候補として民主党の大統領候補指名獲得を目指すとハリス氏が21日に表明して以来、7つの全国世論調査が行われた。
総合すると、民主党が共和党との差をそれまでの約半分に縮めた。
26日に公表された米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のものを含め、注目度の高い世論調査ではハリス氏が統計的にトランプ氏と互角となっている。
25日に公表された米紙ニューヨーク・タイムズとシエナ・カレッジの世論調査によると、第三者を含めるかどうか次第でハリス氏がトランプ氏との支持率の差を6-7ポイント縮めた。
バイデン氏に不満を抱いていた民主党支持層の一部が、ハリス氏出馬で戻ってきたことが主因だ。1カ月前のニューヨーク・タイムズの世論調査では、黒人有権者のバイデン氏(81)支持率は59%だったが、直近の調査ではハリス氏が69%の支持を集めている。
ハリス氏はさらに、ヒスパニック有権者の民主党支持を45%から57%に回復させた。30歳未満の有権者の支持率も46%から56%に伸ばした。
WSJの世論調査でも同様の変化が見られ、民主党への支持の高まりが明らかになった。
それによると、1カ月前、党の大統領候補としてバイデン氏の支持に前向きな民主党支持者は37%に過ぎなかったが、ハリス氏に対して現在81%に上っている。
共和党全国大会で同党候補に正式に指名されたトランプ氏についても、ここ1カ月の世論調査で多くの変化があった。
7月13日の暗殺未遂事件以来、トランプ氏への好感度は上昇しているが、指名受諾後に期待されていた押し上げ効果は、バイデン氏の選挙戦撤退の表明で薄れた。
激戦州で行われた世論調査でも同様の傾向が見られた。
エマーソン・カレッジがアリゾナ、ジョージア、ミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシンの各州で実施した世論調査でハリス氏の支持率は、わずか1週間前の同大学の調査で示されたバイデン氏支持率よりも3-4ポイント高かった。
ペンシルベニア州の登録有権者1034人を対象に22-24日に実施されたFOXニュースの世論調査では、ハリス氏とトランプ氏の支持率は49%で並んだ。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-27/SH96AST1UM0W00
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