オンラインカジノ格闘技賭博、日本での開催が激増

日本ボクシング界の“黒船”となるか。英国大手プロモート「マッチルーム社」が手がける日本初の興行が15日に大阪・吹田市の大和アリーナで開催された。

　「プライズファイター」の看板を掲げたミドル級トーナメント。優勝総額100万ドル（約1億6000万円）。だけでなく1回戦は勝者に15万ドル（約2400万円）、敗者にも7万5000ドル（約1200万円）。準決勝は勝者に25万ドル（約4000万円）敗者に12万5000ドル（約2000万円）、決勝は勝者に60万ドル（9600万円）、準優勝に25万ドル（約4000万円）がそれぞれファイトマネーとして支給。その他、各大会ごとKOボーナス総額10万ドル（1600万円）も設定されており、優勝者は最大で約2億円ものビッグマネーを手にできる。

　1回戦は日本、WBOアジアパシフィック同級王者の国本陸（27＝六島）ら3選手がKOで勝ち上がった。KOボーナスは3人で“山分け”。国本は1戦で約3000万円を手にすることになる。国本は試合後に「賞金もですけど、海外の選手が来て、独特の雰囲気にテンションが上がった」と振り返った。

　今回、イベントの規模に比べて不思議なほど事前告知がなかった。関係者によると「初めてのことばかりで手探り状態」。日本での認知度を上げるまでの余裕がなかったと明かす。

　日本勢は国本と日本同級3位の竹迫司登（32＝ワールドS）が勝ち上がった。国本は5年前に竹迫と対戦して敗れている。自身の試合直前に竹迫の勝利を見届け、「もう1回、竹迫さんとやりたいとスイッチが入った」という。

　そんな伏線があり、高額賞金を含めた話題もある。準決勝は10月5日に日本で開催を予定。初開催の今回を糧にどうブラッシュアップしてくるのか。試合の前にも興味がある。