有効なのは「打率1割以下の選手」だけ
「ヒットとホームランが減っているのだから、送りバントで確実に走者を進めて1点をとりにいくのは当然だ」
こんな声も聞こえてきそうだが、統計学的に野球を分析すると、「送りバントが非効率な作戦である」ということは常識だ。
特に、ノーアウト一塁の場面で、強攻よりも送りバントをした方が有効とされるケースは、打率が「約1割以下の選手」に限られているという。プロ野球で考えると、1割以下の選手の多くはピッチャーになるだろう。
しかし、今年のセ・パ両リーグの犠打数上位の顔ぶれを見ると、投手は、巨人の戸郷翔征がセ・リーグ5位にランクインしているだけで、それ以外は打率1割を超えている野手ばかりである。
ただでさえ“投高打低”で得点が奪いづらいのに、「送りバントは手堅い」というイメージに固執して、チーム得点を減らす悪循環に陥っているといえる。メジャー・リーグでは、昨年の1試合あたりのチーム犠打数は「0.09」となっており、日本と比べると圧倒的に少ない。
実際は“2割以上”が失敗
こうした確率論は、当然NPB球団の首脳陣も知っており、あらゆるデータを活用しているはずである。それでも送りバントが増えている理由には、何があるのだろうか。
「もちろん“送りバントが確率的に非効率だ”ということは常識になっています。ただ、最終的に作戦を決めるのは、ベンチにいる監督やコーチで、データ分析を担当する人間には、もちろん決定権がありません。ロースコアの接戦の展開になると、まずは二塁に走者を進めた方が、得点が入りやすいというイメージはまだまだ根強いですね。また、強攻して併殺打となることを避けたい気持ちも強いのではないでしょうか。“送りバントは成功して当たり前”という感覚を持っているファンも少なくないですけど、実際は“2割以上”が失敗しています。それを考えても、実は、送りバントで得点するのは難しいんです。それにもかかわらず、首脳陣は“送りバントは手堅い”というイメージを拭いきれていません」(ある球団のデータ分析担当者)
また、別の球団関係者によると、プロ選手の経験がないアナリストの意見やデータは、どうしても首脳陣に軽視されやすい傾向が強いという。今年の送りバントが増えている傾向を見ても、球界の古い風潮はまだまだ残っていると言えそうだ。
続きはソースで
https://www.dailyshincho.jp/article/2024/07081050/?all=1
引用元: ・【野球】“非効率な作戦”とわかっているのに…日本のプロ野球で「送りバント」は、なぜ減らないのか? [ネギうどん★]
野球界がホームラン級の馬鹿ばっかりだから
埼玉西武ライオンズは送りバントを許してやってくれ
コメント