部品が造れなくなる日 「図面品質の劣化」がトヨタにまで
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/05665/
トヨタ自動車が日本のものづくりを守るのに大きく貢献しているのは事実だ。そのことは競合企業に比して高い国内生産比率が証明している。だが、同社のものづくりもまた、部品の発注先である加工メーカーに支えられている現実があるという指摘だ。 加工現場をよく知るトヨタ自動車生産技術部門出身のOBは、この指摘にうなずく。「トヨタ車は加工メーカーの知恵とノウハウ、努力によって支えられている。加工現場の実態は、トヨタを退職した後でようやく見えた。トヨタの看板を背負った者の目線からでは見えないものがあるのだと痛感した」と。
「加工できない図面が年々増えている」
その部品加工の現場に異変が生じている。日本企業の「図面品質の劣化」が著しいのだ。「加工できない図面が年々増えている。『どうやって造るの? あなたが造ってみせてよ』と何度言いたくなったことか」(前出の社長)。図面品質の劣化は、規模の大小を問わずこれまで多くの日本企業に見られてきた。だが、ここに来てついに「危険水域」に達したと言えるほど、ひどい状態になっているというのだ。
論より証拠。例を示そう。
【CASE1】「4-C3」との記述がある次の図面を見てほしい。これは、部品の「角部(直角をなす2辺)を3mm削る面取り(『C面取り』とも言う)を、4カ所行え」という指示だ。金属の角部をそのままにしていると、指を切ったりしてけがをすることがある。それを防ぐための処理だ。ところが、図面に描かれた部品の形状をどう見ても、C面取りできるのはオレンジ色の枠で囲んだ2カ所しかない。残り2カ所はどこを面取り処理すればよいのか。
引用元: ・【悲報】日本企業「図面」をマトモに引けなくなっていた…このままだと日本で部品造れなくなる [237216734]
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